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夜だけ歯が痛い子ども…原因と今すぐできる対処法6選

2026年05月26日

「夜中にお子さんが突然『歯が痛い!』と泣き出して困っていませんか?」
「さっきまで元気だったのに、なぜ夜になると急に痛がるの?」

歯医者さんが閉まっている夜間の急なトラブルは、親御さんとしても本当に焦ってしまいますよね。実は、夜にだけ歯が激しく痛むのには、体のメカニズム(血流や神経の働き)に基づいた明確な理由があります。

本記事では、夜間にお子さんの歯が痛くなる具体的な原因と、今すぐお家でできる「6つの応急処置」を分かりやすく解説します。やってはいけないNG行動や、翌朝を待たずに救急外来を受診すべき危険なサインもお伝えします。

夜の歯の痛み、翌日には歯科医院でのご確認をお勧めします

夜に歯が痛むときは、虫歯・歯ぎしり・咬み合わせなど複数の原因が考えられます。自己判断での対処には限界があるため、症状が繰り返す場合はお早めに歯科医院での確認をお勧めします。宇都宮市のむらせ歯科医院ではお子さまの歯のご相談を承っています。

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なぜ夜だけ子どもの歯が痛くなるのか?

夜だけ歯が痛くなる最大の理由は、横になることで頭部への血流量が増え、歯の神経が圧迫されるからです。日中は重力によって血液が下方向に流れますが、就寝時に横になると血液が頭部・顔面に集まりやすくなります。

血管が膨張すると、歯の内部にある神経(歯髄)や周囲の組織が圧迫され、昼間は気にならなかった痛みが一気に表れます。特に炎症がある場合は心臓の拍動に合わせてズキズキする「拍動痛」が出やすくなると報告されています。

さらに夜間は副交感神経が優位になり、血管がさらに拡張します。入浴や疲労も血流を促進するため、就寝前のお風呂上がりに痛みが強まるケースも多く見られます。

副交感神経が優位になると痛みが出やすい理由

日中は交感神経が優位で血管が収縮しています。夜になりリラックスすると副交感神経が活発になり、血管が拡張して血流が増加します。「副交感神経優位の状態では痛みに敏感になりやすく、疲れやストレスが溜まっているとさらに痛みを感じやすくなる」と説明しています。

子どもは大人に比べて自律神経の調整が未熟なため、夜間の痛みが大人よりも強く出ることがあります。

入浴・疲労が痛みを悪化させる仕組み

お風呂は副交感神経を優位にするだけでなく、全身の血行を促進します。「入浴や飲酒が血流を増加させ、神経を圧迫することで痛みが現れやすくなる」と指摘しています。子どもの場合は就寝前の入浴後に急に痛みを訴えるケースが多いため、入浴との関連を疑うことも重要です。

夜に子どもの歯が痛くなる原因6つとは?

夜間の歯痛の原因は虫歯だけではありません。歯髄炎・歯根膜炎・根尖性歯周炎・歯ぎしり・知覚過敏・親知らず周囲炎の6つが主な原因です。

①歯髄炎(しずいえん)…虫歯が神経まで進んだ状態

歯髄炎は夜間歯痛の最多原因です。虫歯がエナメル質・象牙質を越えて歯髄(神経と血管の集まり)まで達すると、細菌感染による炎症が起こります。

歯髄炎では「冷たい飲み物で鋭い痛みが走り、症状が進むと何もしていないときでも痛みが続く」状態になります。夜間は血管が広がりやすく、脈打つようなズキズキとした拍動痛が特に出やすくなります。

子どもの乳歯は永久歯よりも歯髄腔が大きく、虫歯が神経まで進みやすい構造です。「少し痛い」程度でも放置すると歯髄炎に進行するリスクがあります。

②歯根膜炎・根尖性歯周炎…歯の根元の炎症

虫歯や歯周病が進行すると、歯を支える歯根膜や歯の根の先端部分に炎症が起こります。根尖性歯周炎では歯の根の先に膿が溜まることがあり、夜間に歯茎がズキズキと痛みます。

「夜は唾液の量が減って細菌が活発になるため、炎症が悪化して痛みが強まりやすい傾向がある」と説明しています。神経が既に死んでいる歯でも周囲の歯茎が痛むため、見逃しやすい原因の一つです。

③歯ぎしり・食いしばり…寝ている間の無意識な習慣

子どもの歯ぎしりは珍しくなく、就寝中に無意識に行われます。歯ぎしりや食いしばりは歯根膜や歯周組織に炎症を起こし、夜間の血流増加と重なって痛みが強まります。

「痛みが出る歯が複数ある場合や、痛みが出る歯が変わる場合は歯ぎしりや食いしばりの可能性が考えられる」とされています。歯ぎしりによって歯にわずかな亀裂が入り、そこから細菌感染が起こるケースもあります。

④知覚過敏…冷たいものでしみる症状

歯の根元の象牙質が露出すると、冷たい刺激で鋭い痛みが走る「知覚過敏」が起こります。子どもでも歯ぎしりや不適切なブラッシングによって象牙質が露出することがあります。

知覚過敏の場合、冷たい飲み物や空気で痛みが誘発されるため、夜間に冷えた空気を吸い込んだときに痛みを訴えることがあります。この場合、患部を冷やすと逆効果になることがあるため注意が必要です。

⑤親知らず周囲炎(智歯周囲炎)…10代後半に多い

親知らずが斜めや横向きに生えると、歯と歯茎の間に汚れが溜まりやすく細菌が繁殖します。「下の歯の親知らずはあごの神経が近く、神経が刺激されて炎症が起きやすい」と指摘しています。

小学校高学年〜中学生以降のお子さんで夜間に奥歯が痛む場合は、親知らずの萌出に伴う炎症も疑いましょう。

⑥歯周病による炎症…歯茎のじわじわした痛み

子どもでも歯磨きが不十分だと歯周病(歯肉炎)が起こります。軽度では強い痛みは出にくいですが、炎症が進行すると夜間に歯茎がじわじわと痛みます。唾液の自浄作用が低下する夜間は細菌が活発になるため、炎症が悪化しやすい時間帯です。

今すぐできる応急処置6選はどれが効果的か?

夜間に子どもの歯が痛んだとき、まず頬の外側から冷やすことと、子ども用鎮痛剤の服用が最も効果的な応急処置です。以下の6つを状況に応じて使い分けてください。

①頬の外側から冷やす

痛む部位を頬の外側から冷やすと、血流が低下して神経への圧迫が和らぎます。冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで頬に当てるのが基本です。

  • やってよいこと:冷たいタオル・保冷剤(タオル越し)を頬に当てる
  • やってはいけないこと:氷を直接口に含む、患部を直接冷やす(知覚過敏の場合は逆効果)
  • 注意:腫れがある場合は冷やすと血流が悪化し、後で腫れが引きにくくなることがあるため避ける

「腫れがある場合に限り冷やすことは厳禁」と強調しています。冷やして痛みが増した場合はすぐに中止してください。

②子ども用鎮痛剤を服用する

市販の子ども用鎮痛剤(アセトアミノフェン系)を年齢・体重に合わせた用量で服用します。「歯痛」の効能が記載されているものを選ぶのがポイントです。

  • アセトアミノフェン系(カロナール小児用など)は子どもに比較的安全とされています
  • アスピリン系は子どもへの使用を避けてください(ライ症候群のリスク)
  • あくまで応急処置であり、翌日の歯科受診は必須です

③口の中を清潔に保つ(うがい・歯磨き)

食べかすや細菌が歯間に詰まっていると痛みが増すことがあります。ぬるま湯でやさしくうがいをして、口の中を清潔に保つだけで痛みが和らぐケースもあります。

歯磨きは痛みの部位を刺激しないよう、やわらかいブラシで優しく行いましょう。強くブラッシングすると炎症部位を傷つける可能性があります。

④顎周りの筋肉をやさしくマッサージする

歯ぎしりや食いしばりが原因の場合、顎周りの筋肉が緊張して痛みが出ていることがあります。「顎の周囲や側頭部、首の筋肉やリンパなどに沿ってなでるように指圧する。マッサージは2分程度にする」と推奨しています。

  • 顎のエラ周辺、こめかみ、首の横をやさしくなでる
  • 歯茎が痛む場合は無理にマッサージしない
  • 強く押しすぎると揉み返しが起こるため注意

⑤痛みのツボを押す

歯痛に効くとされるツボを刺激することで、一時的に痛みが和らぐことがあります。

  • 合谷(ごうこく):手の甲の親指と人差し指の付け根のくぼみ
  • 下関(げかん):耳たぶの高さから頬骨の直前のくぼみ
  • 頬車(きょうしゃ):顎のエラの角から1〜2cm前方

指で軽く押す程度にとどめ、強く押しすぎないようにしてください。あくまで応急処置です。

⑥上半身を少し起こして寝る

完全に横になると頭部への血流が増えて痛みが強まります。枕を高くして上半身を少し起こした姿勢で寝ると、頭部への血流量が抑えられ痛みが和らぐことがあります。

タオルや毛布を重ねて背中の下に置き、上半身を15〜30度程度起こした状態にするだけで効果が出ることがあります。子どもが嫌がらない範囲で試してみてください。

対処法は「その場しのぎ」。根本的な確認は歯科医院で

本記事でご紹介した6つの対処法は、あくまで一時的な対応です。夜の痛みが繰り返される場合や、翌朝には痛みが引くという場合でも、原因の確認のために歯科医院への受診をお勧めします。宇都宮市のむらせ歯科医院のWebフォームから24時間ご予約いただけます。

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やってはいけない対処法とは?痛みを悪化させるNG行動

応急処置の中には、やり方を間違えると痛みを悪化させるNG行動があります。焦って間違った対処をしないよう、事前に確認しておきましょう。

  • 患部を温める:血流がさらに増加し、痛みが激化します。カイロや温かいタオルを頬に当てるのは厳禁です
  • 氷を直接口に含む:虫歯や知覚過敏がある場合、冷たい刺激で痛みが増します
  • 指や爪楊枝で患部を触る:細菌が付着して炎症が悪化するリスクがあります
  • 激しい運動をさせる:血流が増加して痛みが強まります
  • 痛みが引いたからといって放置する:応急処置で痛みが収まっても原因は解消されていません。必ず翌日に歯科を受診してください

「夜間の歯の痛みが応急処置で軽減できたとしても、虫歯や炎症などの口腔トラブルが治ったことにはならない。翌日の日中のうちに必ず歯科医院を受診するように」と強調しています。

どんな症状のときすぐに歯科を受診すべきか?

応急処置で対応できる範囲を超えたとき、または以下の症状がある場合は翌日を待たず夜間救急歯科を受診する必要があります。

  • 顔や歯茎が明らかに腫れている:膿が溜まっている可能性があり、放置すると炎症が広がります
  • 発熱を伴っている:感染が全身に及んでいる可能性があります
  • 口が開けにくい:顎関節や周囲組織への炎症波及が疑われます
  • 痛みが何日も続く・繰り返す:慢性的な炎症が進行している可能性があります
  • 鎮痛剤を服用しても痛みが全く引かない:炎症が重篤な状態になっている可能性があります

「痛みが何日も続く・繰り返す場合、顔や歯茎が腫れてきた場合、発熱や頭痛・口が開けにくい場合は迷わず歯医者へ」と明示しています。夜間救急歯科はあくまで応急処置のため、後日かかりつけの小児歯科での根本治療が必要です。

小児歯科での治療はどのように進むのか?

夜間の歯痛の根本原因を解消するには、小児歯科での適切な診断と治療が不可欠です。原因によって治療内容は異なります。

歯髄炎・根尖性歯周炎の場合

歯髄まで炎症が及んでいる場合は「根管治療(神経の治療)」が必要です。感染した歯髄を取り除き、根管内を清掃・消毒して封鎖します。乳歯の場合も永久歯への影響を考慮した治療が行われます。

歯ぎしり・食いしばりの場合

子どもの歯ぎしりには成長に伴う一時的なものも多いですが、歯や顎への負担が大きい場合はマウスピース(ナイトガード)が処方されます。

むらせ歯科医院の小児歯科が選ばれる理由

千葉県市原市のむらせ歯科医院では、いきなり治療を始めず「診療台に座る練習→器具を触る体験→コミュニケーション」というステップを大切にしています。子どもが歯科医院を怖い場所ではなく楽しい場所と感じられるよう、環境づくりを徹底しています。

痛みへの配慮として、表面麻酔の使用・極細針による注射・電動麻酔によるゆっくりした注入・解剖学に基づいた麻酔テクニックを実施しています。また、永久歯がきれいに生えるようサポートする「咬合誘導」による早期歯並びサポートにも力を入れています。

キッズルームには保育士が在籍しており、兄弟連れでも安心して来院できます。月〜土曜日(9:30〜18:00)診療、駐車場完備、24時間オンライン予約に対応しており、市原市・袖ケ浦市・木更津市・五井・姉ヶ崎エリアから多数来院しています。

夜間の歯痛を予防するために日頃からできることは?

夜間の歯痛を根本的に防ぐには、日頃からの虫歯予防と定期検診が最も重要です。痛みが出てから治療するのではなく、痛みが出る前に予防することが子どもの歯を守る最善策です。

  • 毎食後の歯磨き習慣:フッ素配合歯磨き粉を使い、特に就寝前の歯磨きを丁寧に行う
  • 定期検診(3〜6ヶ月ごと):虫歯の早期発見・早期治療で歯髄炎への進行を防ぐ
  • フッ素塗布・シーラント:歯科医院での予防処置で虫歯リスクを大幅に低減できる
  • 就寝前の甘い飲食を避ける:糖分が口腔内に残ると虫歯菌が活発になる
  • ストレス管理:歯ぎしりはストレスと関連するため、就寝前のリラックスルーティンが有効

むらせ歯科医院では「マイナス1歳からの虫歯予防」として、妊娠中のお母さまの口腔環境を整える「マタニティ歯科外来」を設置しています。お母さまの虫歯菌が赤ちゃんに感染するリスクを妊娠中から抑えることで、生まれてくる子どもの虫歯予防につなげています。

夜だけ子どもの歯が痛むとき、応急処置だけでは根本解決になりません。むらせ歯科医院(千葉県市原市)では、子どもが怖がらないステップを大切にした小児歯科治療を提供しています。痛みを抑えた治療・キッズルーム完備・保育士在籍で、お子さまもお母さまも安心して通えます。24時間オンライン予約対応ですので、夜間に痛みが出た翌朝でもすぐにご予約いただけます。

よくある質問

夜だけ歯が痛いのは虫歯以外の原因もありますか?

はい、虫歯以外にも歯ぎしり・歯根膜炎・知覚過敏・親知らず周囲炎などが原因になります。夜間は血流増加と副交感神経の影響で、どの原因でも痛みが強まりやすくなります。

子どもの夜間歯痛に市販の痛み止めを使っても大丈夫ですか?

アセトアミノフェン系の子ども用鎮痛剤は比較的安全ですが、アスピリン系は子どもへの使用を避けてください。あくまで応急処置であり、翌日の歯科受診が必須です。

夜間に子どもの歯が痛んだとき、冷やすのは効果的ですか?

頬の外側から冷たいタオルで冷やすと血流が抑えられ痛みが和らぐことがあります。ただし腫れがある場合や知覚過敏の場合は逆効果になることがあるため、冷やして痛みが増したらすぐに中止してください。

朝になったら痛みが引いた場合、歯科受診は必要ですか?

必ず受診してください。痛みが引いても原因となる虫歯や炎症は残っています。放置すると再発・悪化するリスクが高く、早期治療が歯を守ることにつながります。

子どもの夜間歯痛で救急病院に行くべき症状は何ですか?

顔や歯茎の腫れ・発熱・口が開けにくい・鎮痛剤が全く効かない場合は夜間救急歯科を受診してください。これらは感染が広がっているサインである可能性があります。

歯ぎしりで夜間に歯が痛む子どもにはどんな治療がありますか?

歯科医院でマウスピース(ナイトガード)を作製することが有効です。就寝時に装着することで歯や歯周組織への負担を分散し、痛みの再発を防ぐことができます。

乳歯でも夜間に歯髄炎になりますか?

なります。乳歯は歯髄腔が大きく虫歯が神経まで進みやすい構造です。「少し痛い」程度でも放置せず早めに小児歯科を受診することが大切です。

夜間の歯痛を予防するために一番大切なことは何ですか?

定期的な歯科検診(3〜6ヶ月ごと)と毎食後の歯磨きが最も重要です。特に就寝前の歯磨きを丁寧に行い、虫歯を早期発見・早期治療することが夜間歯痛の根本予防になります。

まとめ

夜だけ子どもの歯が痛む場合、まず頬の外側から冷やし、子ども用鎮痛剤で応急処置をしてください。痛みが引いても必ず翌日に小児歯科を受診することが最重要です。根本原因(歯髄炎・歯ぎしり・歯根膜炎など)を放置すると悪化します。定期検診と日頃の歯磨き習慣で夜間歯痛の予防が可能です。むらせ歯科医院(千葉県市原市)では無理をしない小児歯科治療と痛みへの徹底配慮で、お子さまの歯を守ります。

【著者情報】

村瀬 俊彦


経歴
東京歯科技工専門学校 卒業
東京歯科大学 卒業
東京歯科大学大学院 修了
メッセージ
大学の補綴学講座大学院にて審美領域におけるメタルフリー材料の研究、入れ歯、被せ物(差し歯)を専門に診療をしていました。現在は同大学非常勤講師を務めております。また歯科技工士免許も所持しており、技工士として歯科に貢献していた時代もありました。そのため入れ歯や被せ物を得意としております。

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「夜だけ痛む」「翌朝には治っている」という症状でも、定期的に繰り返す場合は原因の確認が大切です。宇都宮市のむらせ歯科医院では、お子さまの歯の不調についてのご相談を承っています。気になる症状があればお早めにご予約ください。

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子どもの歯の痛みが夜だけ出る理由と今すぐできる応急処置

2026年04月29日

「夜になると急に子どもが歯が痛いと泣き出す…」

そんな経験をされた保護者の方は、少なくないと思います。

昼間は元気に遊んでいたのに、寝る直前になって突然「歯が痛い!」と言い出す。歯科医院はもう閉まっている。どうしたらいいか分からず、焦ってしまう夜があります。

実は、歯の痛みが夜に強くなるのには、明確な理由があります。原因を知っておくだけで、冷静に対処できるようになります。この記事では、子どもの歯の痛みが夜だけ出る理由と、今すぐできる応急処置を分かりやすく解説します。

夜に歯が痛むのには理由があります

お子さんが夜になると歯の痛みを訴える場合、虫歯の進行や歯髄への影響が関係していることがあります。市原市の村瀬歯科では、痛みの原因を確認したうえでお子さまに合ったケアをご提案しています。翌朝になってからでもぜひご相談ください。

ご予約・ご相談はこちら

なぜ夜になると歯が痛くなるのか?

夜に歯の痛みが強くなるのは、偶然ではありません。

体の仕組みとして、夜間には痛みを感じやすい状態になります。その主な理由は3つあります。

横になると頭部への血流が増える

日中は重力の影響で、血液は下半身へと流れやすい状態です。

しかし、夜に横になると、頭部へと血液が流れ込みます。血管が膨張し、その近くにある神経が圧迫されることで、昼間は気にならなかった痛みが表面に出やすくなります。これが、夜だけ歯が痛くなる大きな原因のひとつです。

副交感神経が優位になる

夜は「副交感神経」が活発になります。

副交感神経とは、体をリラックスさせる神経のことです。血管を拡張させる働きがあるため、血流が増加します。その結果、神経が圧迫されやすくなり、痛みを感じやすい状態になります。昼間に交感神経が優位なときは、血管が収縮して痛みが抑えられていることが多いのです。

入浴などで全身の血流が良くなる

寝る前のお風呂も、痛みを強くする要因になります。

入浴は副交感神経を優位にし、同時に血行を促進します。体が温まることで血管が膨張しやすくなり、歯の神経への圧迫が増します。「お風呂に入った後から急に歯が痛くなった」というケースは、まさにこのメカニズムによるものです。

子どもの歯が夜に痛む主な原因

 

痛みが夜に出やすい仕組みは分かりました。では、そもそも何が原因で痛みが起きているのでしょうか?

子どもの歯の痛みには、いくつかの原因が考えられます。

虫歯の進行(歯髄炎)

最も多い原因のひとつが、虫歯の進行です。

虫歯が進んで「歯髄(しずい)」と呼ばれる歯の神経・血管が詰まった部分にまで炎症が達すると、特に夜間に強い痛みが出やすくなります。これを「歯髄炎(しずいえん)」といいます。

歯髄炎は、ズキズキとした拍動するような痛みが特徴です。子どもが「心臓みたいに歯がドクドクする」と表現することもあります。この状態になると、歯科医院での神経の処置が必要になります。応急処置で一時的に痛みが和らいでも、必ず受診してください。

虫歯がさらに進行した状態(根尖性歯周炎)

虫歯が悪化すると、神経が死んでしまうことがあります。

その場合、歯の根の先に膿がたまる「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」という状態になることがあります。この場合は歯髄の神経ではなく、歯茎の神経が痛みを感じ取ります。夜間に血流が増えることで、この部分の炎症が強まり、痛みが増します。

初期虫歯のサインと見逃しやすい歯の変色について

歯の生え変わり

子どもならではの原因として、歯の生え変わりがあります。

乳歯が抜ける時期や、永久歯が生えてくる際に、歯茎が圧迫されて痛みを感じることがあります。特に夜間は血流が増えるため、生え変わりに伴う歯茎の違和感や痛みが強く感じられることがあります。昼間は気にならなかったのに、夜になると「歯茎がムズムズする」「痛い」と訴えるケースもあります。

歯ぎしり・食いしばり

子どもも歯ぎしりをします。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、そのダメージが積み重なって「歯根膜(しこんまく)」や歯周組織に炎症が起こります。夜間に血流が増えることで、この炎症部分の痛みが強まります。朝起きたときに「顎が疲れている」「歯が浮いた感じがする」という訴えがある場合は、歯ぎしりが関係している可能性があります。

歯周病・歯茎の炎症

子どもでも歯周病になることがあります。

体調不良やストレス、口腔内の不衛生な状態が続くと、歯茎に炎症が起きることがあります。歯茎がじんわりと痛む、腫れているように感じるという症状が夜間に強くなることがあります。

歯の痛みと歯ぐきの腫れが同時に起こる場合の対処法

夜間にすぐできる応急処置5選

歯科医院が閉まっている夜間に、保護者ができる応急処置をご紹介します。

これらはあくまでも「その場しのぎ」の対処法です。翌日には必ず歯科医院を受診してください。

① 痛む部分を外側から冷やす

頬の外側から、水で濡らしたタオルを当てて冷やします。

冷やすことで血管が収縮し、神経への圧迫が和らいで痛みが軽減されることがあります。ただし、氷を直接口の中に含んだり、患部に直接当てたりするのは避けてください。冷やしすぎると逆に痛みが増すことがあります。また、温めるのは絶対にNGです。体が温まると血流が増えて、痛みが強くなります。

② 食べかすを取り除く

まず、歯に食べかすが詰まっていないか確認します。

歯と歯の間に硬いものが挟まっていると、それだけで痛みを感じることがあります。うがいをして、食べかすが詰まっていないか確かめてみましょう。歯ブラシで取り除く場合は、患部を強く刺激しないよう、そっと優しく行ってください。

③ 子ども用の鎮痛剤を使用する

痛みが強い場合は、鎮痛剤の使用を検討します。

子どもに使用できる鎮痛剤として、「アセトアミノフェン」という成分が最も安全とされています。子どもの発熱時に処方される解熱剤と同じ成分です。ご自宅に余っている場合は、用法・用量を守って使用してください。効果が出るまで30分〜1時間程度かかります。一度服用したら、最低でも6時間はあけてください。一度にたくさん飲んでも効果は変わりません。

なお、子どもへのロキソプロフェン(ロキソニン)の使用は年齢制限がありますので、必ず添付文書を確認するか、薬剤師にご相談ください。

④ 体を温めない・安静にする

入浴・運動・飲食は控えましょう。

体が温まると血流が増え、痛みが強くなります。シャワーを使う場合もぬるめのお湯にとどめてください。また、患部を指やつまようじで触るのは厳禁です。細菌を付着させたり、患部を傷つけたりする可能性があります。

⑤ 楽な姿勢で安静にする

完全に横になると頭部への血流が増えます。

少し上体を起こした姿勢で休むと、血流の増加を抑えられる場合があります。枕を高めにして寝かせてあげると、痛みが和らぐことがあります。

応急処置で痛みが落ち着いても、原因の確認が大切です

一時的に痛みが和らいでも、原因となる歯の状態が解決したわけではありません。痛みが繰り返す場合は、早めに歯科医師にご相談ください。

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やってはいけないNG対処法

痛みを和らげようとして、逆効果になる行動があります。

保護者の方が知っておくべきNG対処法をまとめます。

温める・お風呂に入れる

体を温めると血流が増え、痛みが悪化します。

「温めると楽になるかも」と思いがちですが、歯の痛みに関しては逆効果です。ホットタオルや湯たんぽを患部に当てることも避けてください。

患部を指や爪楊枝で触る

患部への刺激は炎症を悪化させます。

「どこが痛いか確認しよう」と触ってしまいがちですが、細菌を付着させたり、傷をつけたりする危険があります。

鎮痛剤を過剰に服用する

一度にたくさん飲んでも効果は変わりません。

用法・用量を必ず守ってください。過剰摂取は体への負担になります。

痛みが引いたからといって受診しない

これが最も危険な行動です。

応急処置で痛みが和らいでも、虫歯や炎症の原因が治ったわけではありません。翌日には必ず歯科医院を受診してください。放置すると、さらに悪化する可能性があります。

「痛みが引いたから大丈夫」は、歯の世界では通用しません。原因が残っている限り、必ず再発します。

翌朝、歯科医院を受診する前に確認すること

応急処置で夜を乗り越えたら、翌朝一番に歯科医院に連絡しましょう。

受診前に以下の点を確認しておくと、スムーズに診察が進みます。

痛みの状況を記録しておく

いつから痛み始めたか、どんな痛み方か、何をすると痛みが増すかを整理しておきましょう。

「ズキズキする」「じんわり痛い」「冷たいものがしみる」「噛むと痛い」など、できるだけ具体的に伝えると、歯科医師が原因を特定しやすくなります。子どもが自分で説明できない場合は、保護者が代わりに伝えてあげてください。

緊急性の高いサインを見逃さない

以下の症状がある場合は、翌朝まで待たずに夜間の救急対応を検討してください。

  • 歯茎が大きく腫れていて、顔が変形するほどになっている
  • 息が苦しい・飲み込みにくいなど、呼吸や嚥下に影響がある
  • 高熱が出ている
  • 子どもが泣き止まず、意識がもうろうとしている

歯茎の腫れが喉の方まで広がると、呼吸困難になる可能性があります。このような場合は、夜間救急の歯科や総合病院を受診してください。お住まいの地域の救急相談窓口(#7119など)に電話して、状況に合った対応を確認することもできます。

かかりつけ歯科への連絡を優先する

翌朝、開院時間に合わせてすぐに電話しましょう。

「昨夜から子どもが歯の痛みを訴えています」と伝えると、優先的に診てもらえる場合があります。かかりつけ医がいない場合は、地域の歯科医院に連絡してみてください。

子どもの歯を守るために日頃からできること

夜間の歯の痛みは、多くの場合、虫歯や歯周病の進行が原因です。

日頃からのケアで、こうした緊急事態を防ぐことができます。

毎日の仕上げ磨きを丁寧に

子どもは自分だけでは磨き残しが出やすいです。

特に奥歯や歯と歯の間は、虫歯になりやすい場所です。就寝前の仕上げ磨きを丁寧に行うことが、虫歯予防の基本です。フッ素入り歯磨き粉の使用も効果的です。

定期的な歯科検診を受ける

虫歯は早期発見が大切です。

痛みが出る前の段階で発見できれば、治療の負担も軽くなります。3〜6ヶ月に1回の定期検診を習慣にしましょう。定期検診では、虫歯チェックだけでなく、歯並びの確認やフッ素塗布なども行ってもらえます。

歯ぎしりが気になる場合は早めに相談

子どもの歯ぎしりは、成長とともに自然に収まることが多いです。

しかし、歯がすり減っていたり、顎の痛みを訴えたりする場合は、歯科医師に相談してください。適切なアドバイスや対処法を教えてもらえます。

歯の生え変わり時期は特に注意

6歳前後から始まる歯の生え変わりは、口の中が大きく変化する時期です。

乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」は、磨き残しが出やすく、虫歯になりやすい時期でもあります。この時期は特に丁寧なケアと定期検診が重要です。また、永久歯がきれいに生えるかどうかも、この時期の管理にかかっています。

むらせ歯科医院の小児歯科について

千葉県市原市にある「むらせ歯科医院」は、小児歯科に力を入れている地域密着型の歯科医院です。

「子どもを歯医者嫌いにさせない」ことを第一目標に掲げ、子どもが安心して通える環境づくりを徹底しています。

いきなり治療しない、段階的なアプローチ

初めての受診でいきなり治療を始めることはありません。

診療台に座る練習、器具を見せてもらう体験、ドクターやスタッフとのコミュニケーションというステップを大切にし、子どものペースで慣れてもらいます。小さい頃の歯科体験は、大人になってからの通院意識に大きく影響します。「歯医者さんは怖くない」という経験を積み重ねることが、長期的な口腔健康につながります。

痛みを抑えた治療への徹底配慮

痛みが歯医者嫌いの原因にならないよう、細かな工夫を行っています。

  • 表面麻酔の使用…注射の前に麻酔クリームを塗布し、針の痛みを軽減
  • 極細針による注射…できる限り細い針を使用して痛みを最小限に
  • 電動麻酔によるゆっくりした注入…一定の速度でゆっくり注入することで痛みを抑える
  • 解剖学に基づいた麻酔テクニック…最も効果的な部位に適切に麻酔を行う

小児歯科に慣れたドクターが対応し、できる限り負担を軽減します。

咬合誘導による早期歯並びサポート

「咬合誘導(こうごうゆうどう)」にも力を入れています。

永久歯がきれいに生えるようサポートする予防的アプローチで、抜歯を伴う本格矯正とは異なります。早期に介入することで、将来的な矯正の負担を抑えられる可能性があります。「まだ乳歯だから大丈夫」と思わず、気になることがあれば早めに相談することをおすすめします。

マイナス1歳からの虫歯予防・マタニティ歯科

むらせ歯科医院では「マタニティ歯科外来」を設置しています。

妊娠中のお母さまの口腔環境を整えることで、赤ちゃんへの虫歯菌感染リスクを抑える取り組みを行っています。育児経験のあるドクターが担当し、必要に応じて産婦人科と連携します。産後もキッズルームを利用でき、子どもと一緒に通える環境が整っています。

キッズルーム完備・保育士在籍

院内にはキッズルームがあり、保育士が在籍しています。

兄弟連れや産後のお母さまも安心して来院できます。治療後にはお子さまへのご褒美もあり、「歯医者さんに行きたい」と言ってくれるお子さまも少なくありません。

通いやすさも充実

  • 駐車場完備
  • 24時間オンライン予約対応
  • 月〜土診療(9:30〜18:00)
  • 市原市・袖ケ浦市・木更津市・五井・姉ヶ崎エリアから多数来院

予防・一般歯科・矯正・インプラント・訪問歯科まで幅広く対応しています。

まとめ

子どもの歯の痛みが夜だけ出る理由は、横になることによる頭部への血流増加、副交感神経の優位、入浴などによる血行促進が主な原因です。

夜間の応急処置としては、患部を外側から冷やす、食べかすを取り除く、子ども用鎮痛剤(アセトアミノフェン)を用法・用量を守って使用する、体を温めない・安静にするという方法が有効です。

ただし、これらはあくまでも応急処置です。

痛みが引いても、翌日には必ず歯科医院を受診してください。虫歯や炎症の原因が残っている限り、痛みは必ず再発します。日頃からの定期検診と丁寧なケアで、こうした夜間の緊急事態を防ぐことが大切です。

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「歯医者さんが怖い」というお子さまも、まずは慣れることからスタートします。子どものペースを大切にした診療で、安心して通える歯科医院を目指しています。

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【著者情報】

村瀬 俊彦


経歴
東京歯科技工専門学校 卒業
東京歯科大学 卒業
東京歯科大学大学院 修了
メッセージ
大学の補綴学講座大学院にて審美領域におけるメタルフリー材料の研究、入れ歯、被せ物(差し歯)を専門に診療をしていました。現在は同大学非常勤講師を務めております。また歯科技工士免許も所持しており、技工士として歯科に貢献していた時代もありました。そのため入れ歯や被せ物を得意としております。

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