学校検診で歯並びを指摘されたら…「まだ大…

instagram

tiktok

衛生士募集

キービジュアル

学校検診で歯並びを指摘されたら…「まだ大丈夫」と過信できない理由

2026年05月25日

Table of Contents

学校歯科検診の「歯並び指摘」とは何を意味するのか?

学校歯科検診は、虫歯・歯肉・歯列・咬合・顎関節などを短時間でふるい分ける「スクリーニング」です。歯科医院の精密検診とは目的も精度も異なります。

「学校歯科健康診断における歯列・咬合の検査について」では、判定を以下の3段階に分類しています。

  • 0(異常なし):特に問題なく、成長発育の状態を観察する
  • 1(要観察):現状に問題があるが、顎骨の成長によって改善する可能性がある
  • 2(要精検):経過観察をしても改善が期待できず、異常が確定している

重要なのは、「1」や「2」の判定は矯正治療の要・不要を直接意味するものではなく、将来的な口腔・健康リスクに着目した評価である点です。「0」の判定でも歯科医院で異常が見つかることは珍しくありません。

また、学校検診ではレントゲンや専門機器が使えません。限られた環境で「受診をすすめます」と判定された場合、実際にはより深刻な問題が潜んでいる可能性があります。

「要観察」でも油断できない理由は何か?

「要観察(1)」は「今すぐ治療が必要ではない」という意味ではありません。学校側が「要観察」を実践することは困難なため、実際には歯科医院で観察する必要があります。

「要精検(2)」と判断されるのは「かなり重度の不正咬合」に限られます。つまり「1」の段階でも、放置すれば「2」へ進行するリスクがあるのです。

特に以下の症状がある場合は、近い将来に歯並びが乱れる可能性が高いとされています。

  • 鼻炎がある、またはいびきをかいている
  • いつも口が開いている(口呼吸)
  • うつぶせ寝でないと眠れない
  • 立ったとき・座ったときの姿勢が悪い
  • 舌で前歯を押すクセがある

これらは口腔周囲筋の機能不全や舌癖のサインであり、歯並びの乱れを引き起こす「原因」そのものです。見た目だけでなく、原因から改善しなければ再発するリスクが高い点を理解しておくことが大切です。

学校検診で多く指摘される歯並びの問題とは?

検診で「受診をすすめます」と書かれるケースに多い不正咬合は、主に3種類です。

でこぼこ(叢生)

最も多い不正咬合で、「歯の並ぶスペースが足りない」ことが原因です。

  • 顎の大きさに対して歯が大きい:現代の食生活(柔らかい食べ物中心)により、顎の成長が昔より小さくなる傾向がある
  • 乳歯が早く抜けた・なかなか抜けない:永久歯が正しい位置に生えられずずれてしまう
  • 指しゃぶりや舌のクセ:顎の発育や歯の向きに影響を与える

叢生を放置すると、歯ブラシが届きにくくなり虫歯・歯周病リスクが上昇します。発音や発育への影響、将来的な歯の喪失リスクも指摘されています。

反対咬合(受け口)

下の歯が上の歯より前に出た状態です。日本人は上顎の成長が足りないことが原因のケースが多く、遺伝的要因に加え、舌のクセや口呼吸も誘因となります。乳歯列期から前歯のかみ合わせが逆になっている場合、そのまま永久歯も反対咬合になることが多いため、早期対応が特に重要です。

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が大きく前に突き出た状態です。上顎前突のオーバージェット(前歯の水平的なずれ)が8mm以上の場合に「要精検」と判定されます。口呼吸や指しゃぶりの習慣が長期化すると発症・悪化しやすくなります。

歯並びの問題を放置するとどんなリスクがあるのか?

歯並びの乱れは「見た目の問題」にとどまりません。全身の健康・発育・学習能力にまで影響が及ぶことが、複数の研究で示されています。

虫歯・歯周病リスクの上昇

歯が重なり合うと歯ブラシが届きにくくなり、プラーク(歯垢)が蓄積しやすくなります。虫歯や歯周病の早期発症は、永久歯の健康にも長期的な悪影響を与えます。

顎関節・噛み合わせへの影響

不正咬合の多くは顎関節に余分な負担をかけます。放置すると顎関節症(顎の痛み・開口障害・関節音)のリスクが高まります。また、噛み合わせの乱れは頭痛・肩こり・歯ぎしりとも関連するとされています。

口呼吸による全身への影響

歯並びが悪いと舌の動きが制限され、口呼吸が主となりやすくなります。口呼吸は酸素摂取能力を低下させ、持久力・集中力の低下、睡眠の質の悪化を招く可能性があります。睡眠の質が下がると学校での授業中に集中できないといった問題も生じます。

発音・コミュニケーションへの影響

歯並びの乱れは発音の不明瞭さにつながることがあります。成長期に適切な矯正を行うことで発音が明瞭になり、コミュニケーション能力の向上にも寄与します。

将来的な外科手術リスク

子どもの時の歯列管理を放置した場合、永久歯列で重篤な状態になり、下顎骨を切断する外科手術が必要になったケースも報告されています。早期にコントロールできれば避けられた外科手術が、放置によって必要になるという事実は、保護者として知っておくべき重要なリスクです。

小児矯正はいつ始めるのがベストか?

小児矯正の開始時期は「早ければ早いほど良い」わけではなく、顎の成長段階に合わせた適切なタイミングがあります。

I期治療(混合歯列期:5〜10歳ごろ)

乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に行う矯正がI期治療です。一般的な開始時期は小学校低学年(6〜8歳ごろ)とされています。

  • 顎の成長を利用して、永久歯が萌出するスペースを確保する
  • 大きな顎のズレ(反対咬合など)を早期に補正する
  • 口腔周囲筋の機能改善(口呼吸・舌癖の改善)を行う

反対咬合の場合は乳歯列期(5歳ごろ)からの開始が推奨されるケースもあります。I期治療で完結できれば、II期治療(本格矯正)が不要または軽減できる可能性があり、身体的・経済的負担を大きく抑えられます。

II期治療(永久歯列期:11歳ごろ〜)

最後の永久歯(第2大臼歯)が生える小学校高学年〜中学生ごろに行う本格矯正です。I期治療で顎の大きさや前後関係を整えておくことで、II期治療をスムーズに進めることができます。

治療開始が早すぎることの注意点

早期開始には注意点もあります。永久歯の萌出完了まで期間が長すぎると、子どもが矯正治療に疲れてしまったり、装置装着期間が長くなることで虫歯リスクが高まる場合があります。矯正治療中は虫歯予防との両立が不可欠です。

むらせ歯科医院の小児矯正はどんな特徴があるのか?

千葉県市原市のむらせ歯科医院では、日本矯正歯科学会有資格者(非常勤)が矯正治療を担当します。単に歯を並べるのではなく、噛み合わせ・顎関節・将来的な安定性まで考慮した治療計画を立案します。

マイオブレースによる咬合誘導治療

小児矯正では「マイオブレース」を用いた咬合誘導治療を採用しています。マイオブレースは、歯並びが悪くなる根本原因である口呼吸・舌癖・筋機能不全にアプローチする装置です。

  • 顎の正しい成長を誘導する
  • 口腔周囲筋の機能を改善する
  • 将来的な本格矯正(II期治療)の回避・軽減を目指す

可能な限りI期治療で完結させる方針を採っており、身体的・経済的負担を抑えることを重視しています。

インビザライン(マウスピース矯正)の導入

透明で目立ちにくい「インビザライン」を導入しています。取り外し可能なため、食事制限が少なく、歯磨きがしやすい点が特徴です。患者専用アプリを活用し、マウスピース交換時期の通知・歯の動きの可視化・医院とのスムーズな連携を実現しています。

なお、マウスピース型矯正装置は薬機法未承認装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。治療前に医師から十分な説明を受けてください。

院内完結の総合対応力

矯正専門医院とは異なり、虫歯・歯周病治療も院内で対応可能です。矯正前の初期治療、矯正中の虫歯・歯周病予防、抜歯が必要なケースをすべて院内で完結できます。他院へ通う負担がなく、矯正中のトラブルに即対応できる点が大きなメリットです。

スプリント療法による顎関節ケア

不正咬合の多くは顎関節に影響を与えます。必要に応じてスプリント療法を併用し、顎の痛み・頭痛・肩こり・歯ぎしり・顎の違和感の改善も目指します。見た目だけでなく機能改善を重視する点が特徴です。

矯正治療の費用・期間はどのくらいかかるのか?

むらせ歯科医院の矯正費用は約22万円〜110万円(税込・自費診療)です。資料取り・診断料は33,000円(税込)で、治療開始前にしっかり診断説明を行い、納得の上で治療をスタートします。

一般的な小児矯正(I期治療)の治療期間は平均2〜3年程度とされていますが、個々のケースにより異なります。顎の成長が活発な時期に開始することで、自然な成長を利用した矯正が可能となり、治療期間の短縮も期待できます。

  • I期治療(小児矯正):顎の成長誘導・スペース確保が主目的。開始時期が早いほど効果的なケースが多い
  • II期治療(本格矯正):永久歯列完成後に歯並びを細かく整える。I期治療の結果によっては不要または軽減できる
  • インビザライン(マウスピース矯正):取り外し可能で日常生活への影響が少ない。患者専用アプリで治療管理

通院環境として、駐車場完備・24時間オンライン予約対応・土曜診療ありと、忙しい保護者の方でも通院しやすい体制が整っています。

学校検診後、まず何をすればよいのか?

検診結果の用紙を受け取ったら、判定が「0」であっても、気になる点があれば歯科医院を受診することをおすすめします。

 

受診前に確認しておきたいポイント

  • 検診結果の用紙を持参する:判定内容を医師に正確に伝えるため
  • 気になる症状をメモしておく:口呼吸・いびき・姿勢の悪さ・舌のクセなど
  • 矯正治療に対応しているか確認する:かかりつけ医が矯正未対応の場合は紹介を依頼する
  • 「様子見」と言われた場合もセカンドオピニオンを検討する:症状によっては早期治療が望ましいケースがある

受診後の流れ

  • 初診・口腔内検査(歯並び・噛み合わせ・顎の状態を確認)
  • 資料取り・診断(レントゲン・写真・歯型など)
  • 治療計画の説明・費用・期間の確認
  • 納得の上で治療開始(または経過観察)
  • 定期的な通院・虫歯予防との両立

「もうちょっとしてから」と自己判断で受診を後回しにしないことが、子どもの口腔健康を守る上で最も重要です。

むらせ歯科医院(千葉県市原市)では、日本矯正歯科学会有資格者による専門性の高い矯正治療を、総合歯科の強みを活かして提供しています。学校検診で歯並びを指摘されたお子さまのご相談から、インビザラインを用いた大人の矯正まで、幅広く対応しています。24時間オンライン予約・土曜診療・駐車場完備で、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

学校検診で「要観察(1)」と書かれていましたが、すぐに矯正が必要ですか?

「要観察」はすぐに矯正が必要という意味ではありませんが、放置は禁物です。歯科医院で精密に診てもらい、経過観察か治療開始かを専門医に判断してもらうことが大切です。

小児矯正はいつから始めるのがベストですか?

一般的にはI期治療として小学校低学年(6〜8歳ごろ)が目安です。反対咬合など一部のケースでは5歳ごろからの開始が推奨されることもあります。成長段階に合わせた判断が重要です。

学校検診で「0(異常なし)」でも矯正が必要なことはありますか?

あります。学校検診はスクリーニングのため、見落とされるケースもあります。気になる症状(口呼吸・舌癖・姿勢の悪さなど)があれば、「0」判定でも歯科医院への相談をおすすめします。

マイオブレースとはどんな装置ですか?

マイオブレースは、口呼吸・舌癖・筋機能不全など歯並びが悪くなる根本原因にアプローチする小児矯正装置です。顎の正しい成長を誘導し、将来的な本格矯正の回避・軽減を目指します。

インビザラインは子どもにも使えますか?

インビザラインは主に永久歯列が完成した後(II期治療・大人の矯正)に適用されます。小児矯正(I期治療)ではマイオブレースなど成長誘導型の装置が用いられることが多いです。詳しくは医師にご相談ください。

矯正治療中に虫歯になったらどうなりますか?

むらせ歯科医院では矯正前の初期治療・矯正中の虫歯管理をすべて院内で完結できます。他院へ通う負担がなく、矯正中のトラブルにも即対応できる体制が整っています。

小児矯正の費用はどのくらいかかりますか?

むらせ歯科医院の矯正費用は約22万円〜110万円(税込・自費診療)です。資料取り・診断料は33,000円(税込)。治療内容・装置の種類によって異なるため、まず診断を受けることをおすすめします。

受け口(反対咬合)は早めに治療したほうがいいですか?

反対咬合は早期治療の効果が特に大きい不正咬合です。乳歯列期(5歳ごろ)から対応できるケースもあり、放置すると将来的に外科手術が必要になるリスクもあるため、早めの受診をおすすめします。

歯並びが悪いと学力や運動能力にも影響しますか?

口呼吸による酸素摂取能力の低下が持久力・集中力に影響するとされています。また、噛み合わせの改善により睡眠の質が向上し、学習能力にも良い影響が期待できるとされています。

学校検診の結果用紙はどこに持っていけばいいですか?

かかりつけの歯科医院、または矯正治療に対応した歯科医院に持参してください。判定内容を医師に正確に伝えることで、より適切な診断・アドバイスを受けられます。

まとめ

学校検診で歯並びを指摘されたら、「要観察」であっても自己判断で放置せず、早期に歯科医院を受診することが最善の行動です。成長期は顎の発育を利用できる貴重な時期であり、I期治療で対応できれば将来的な外科手術や本格矯正の負担を大幅に軽減できます。むらせ歯科医院では、日本矯正歯科学会有資格者による専門的な診断と、マイオブレースを用いた原因からのアプローチで、お子さまの長期的な口腔健康をサポートします。まずは相談・診断から始めてください。

 

【著者情報】

村瀬 俊彦


経歴
東京歯科技工専門学校 卒業
東京歯科大学 卒業
東京歯科大学大学院 修了
メッセージ
大学の補綴学講座大学院にて審美領域におけるメタルフリー材料の研究、入れ歯、被せ物(差し歯)を専門に診療をしていました。現在は同大学非常勤講師を務めております。また歯科技工士免許も所持しており、技工士として歯科に貢献していた時代もありました。そのため入れ歯や被せ物を得意としております。

個別相談へのご案内

患者さまが抱えているお口の悩みや疑問、不安など、私たちにご相談ください。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

個別相談

受付時間
09:30 ~ 13:30
15:00 ~ 18:00

★受付時間は09:00~17:30です。 ★休診日:日曜・祝日
▲土曜日の受付時間は8:30~16:30です
▲土曜日の診療時間:9:00~13:00、14:00~17:00

〒299-0109 千葉県市原市千種2-6-8

0436-63-3315

このページの先頭に戻る