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学校検診で歯科指摘を受けたら?小児矯正相談までの流れと保険適用のポイント

2025年12月9日

学校検診で歯科指摘を受けたら?小児矯正相談までの流れと保険適用のポイント

学校検診で「歯列・咬合」の指摘を受けたら

お子さんが学校から黄色い用紙を持って帰ってきた時、多くの保護者の方が不安を感じるのではないでしょうか。

特に「歯列・咬合」という項目にチェックが入っていると、「すぐに矯正治療が必要なの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問が次々と浮かんでくるものです。実は、この指摘は「今すぐ治療を始めなさい」という意味ではなく、「今後の成長を見守るために、専門家に一度相談してみましょう」というサインなのです。

2024年6月からは、学校検診で歯列・咬合の指摘を受けた場合、矯正相談が保険適用となる制度が始まりました。これにより、こども医療券をお持ちの方であれば、窓口負担なく専門家のアドバイスを受けることができるようになっています。まずは落ち着いて、正しい知識を身につけることから始めましょう。

「歯列・咬合」の指摘が意味すること

学校歯科検診における「歯列・咬合」とは、歯の並び方や噛み合わせの状態を確認する項目です。

この項目にチェックが入ったということは、学校歯科医が「今後の成長過程で、歯並びや噛み合わせについて慎重な経過観察が必要」と判断したことを示しています。つまり、現時点で緊急性があるわけではなく、将来的な健全な発育のために専門家の目で確認しておくべき、という意味合いが強いのです。

不正咬合の主な種類

歯並びや噛み合わせの問題には、いくつかの代表的なタイプがあります。

「叢生(そうせい)」は歯が重なり合って生えている状態で、いわゆる「乱ぐい歯」と呼ばれるものです。「下顎前突」は受け口の状態を指し、下の歯が上の歯よりも前に出ています。「上顎前突」は出っ歯と呼ばれる状態で、上の前歯が前方に突出しています。「開咬」は奥歯を噛み合わせても前歯が閉じない状態です。これらの原因は遺伝的要因や、指しゃぶり・舌の癖などの習癖、口呼吸など多岐にわたります。

検診結果は「治療勧告」ではない

重要なのは、学校検診での指摘は直ちに治療を開始することを求めるものではないということです。

学校検診は短時間で多くのお子さんを診るため、精密な診断というよりは「気になる点がある」というスクリーニングの役割を果たしています。そのため、指摘を受けた場合でも、まずは専門家に相談して現状を正確に把握することが第一歩となります。逆に、指摘がなかったからといって完全に安心できるわけでもありません。歯と歯の間の初期虫歯や、レントゲンでしか確認できない問題は、学校検診では発見できないこともあるのです。

保険適用での矯正相談とは?

2024年6月から始まった新しい制度により、学校検診で歯列・咬合の指摘を受けたお子さんは、保険を使って矯正相談を受けられるようになりました。

保険適用の範囲と条件

この保険適用は、「学校検診での指摘内容が、保険適用対象の疾患に該当するかどうかを判断するための精密診断」に限定されています。

一般的な矯正治療の進め方や期間、装置に関する相談は、この保険適用の範囲外となります。相談を受ける際には、学校から受け取った検診結果の用紙を必ず持参する必要があります。この用紙がないと保険適用ができませんので、大切に保管しておきましょう。また、この保険での相談は年度内に1回限りと定められているため、すでに他の医院で保険を使って相談された場合は、通常の矯正相談(自費)での対応となります。

診断結果の4つのパターン

保険適用での相談を受けた後、歯科医師から診断結果を記した文書が渡されます。

この文書には、現状の不正咬合の状態説明とともに、以下の4つのいずれかの判断が記載されています。「お子様の歯科矯正治療は保険適用になります」というパターンAは、口唇裂・口蓋裂などの先天性疾患や顎変形症など、厚生労働省が定める特定の疾患に該当する場合です。「お子様の歯科矯正治療は保険適用になる可能性が高いです」というパターンBは、詳細な検査を行えば保険適用の可能性が高いケースです。「お子様の歯科矯正治療は保険適用外と考えられます」というパターンCは、詳細検査の結果次第で判断が変わる可能性があるケースです。「お子様の歯科矯正治療は保険適用外で自費となります」というパターンDは、一般的な歯並びの問題で、矯正治療を行う場合は自費診療となるケースです。

小さなお子さんの場合の注意点

保険適用での相談には、お口の中の写真撮影やレントゲン撮影などの精密検査が必須となります。

お子さんが歯科への恐怖心が強く検査が難しい場合や、まだ小さくて協力が難しい場合には、お子さんの負担を考慮して、まずは慣れていただくための通常の矯正相談(自費)をおすすめする歯科医院もあります。お子さんの年齢や性格に応じて、無理のない形で相談を進めることが大切です。

小児矯正の治療内容と流れ

子どもの矯正治療は、一般的に2段階で行われます。

I期治療〜根本原因へのアプローチ

I期治療は、永久歯が生え揃う前の段階で行う治療です。

この時期の治療では、歯並びが悪くなる根本的な原因である「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」の機能不全に着目します。例えば、普段何もしていない時に舌が常に歯に触れている「舌癖」があると、小さな力でも持続的に歯に圧力がかかり、歯並びが崩れてしまいます。また、口呼吸をしていると舌の位置が低くなり、上顎の成長を妨げて歯並び悪化の原因となります。I期治療では、歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)という方法を用いて、これらの悪習癖を改善していきます。

年齢に応じた治療アプローチがあります。

0〜2歳では、座り方や姿勢、抱っこの仕方など、日常生活の中で正しい姿勢を獲得する訓練を親御さんと一緒に行います。3〜5歳では、「インファント」という取り外し可能なマウスピース型装置を1日2回10〜20分使用することで、顎の成長を促し、歯並びが悪くなる原因を除去していきます。6〜9歳では、「マイオブレーストレーナー」という装置と、舌・口・呼吸の訓練を組み合わせて行います。

家庭でのトレーニングの重要性

I期治療の効果を最大限に引き出すには、家庭でのトレーニング継続が欠かせません。

トレーニング自体は難しくなく、痛みも一切伴いませんが、「継続」が何より大切です。そのため、お子さんに継続してもらうためには親御さんの協力が必要となります。専門のトレーニングを受けた専任スタッフが丁寧に方法をお伝えし、ご自宅でも精度の高いトレーニングを実施できるよう、パソコンや携帯で閲覧できるオリジナルアプリケーションを提供している歯科医院もあります。アニメのキャラクターと一緒に楽しくトレーニングができる環境が整えられています。

II期治療〜仕上げの段階

I期治療が終わり、顎の補正が完了しても、歯並びそのものに問題が残ることがあります。

歯がでこぼこしていたり、回転して生えていたり、上下の噛み合わせが良くなかったりする場合には、仕上げのII期治療を行います。II期治療では、すべての歯に矯正装置を装着し、理想的な歯並びと噛み合わせを目指します。治療方法には、歯にワイヤー型の装置を取り付ける「唇側マルチブラケット矯正」と、透明なマウスピース型の装置を定期的に取り換える「マウスピース矯正(インビザライン)」の2種類があります。

矯正治療の費用と医療費控除

矯正治療は基本的に自費診療となるため、費用面での不安を感じる方も多いでしょう。

治療費用の目安

矯正治療の費用は、症状や治療内容によって異なりますが、一般的に約22〜110万円程度かかります。

I期治療(予防矯正)の場合は44万円程度、II期治療(本格矯正)の場合は77〜110万円程度が目安となります。これに加えて、毎月の再診料として3,300〜5,500円程度が必要です。装置を紛失したり破損したりした場合には、別途費用がかかることもあります。治療開始前には、資料取り・診断料として33,000円程度が必要となる場合が一般的です。

医療費控除の対象となるケース

矯正治療は保険が効かない自費診療ですが、医療費控除の対象となる場合があります。

お子さんの矯正治療が医療費控除の対象となるのは、その治療が「疾病の予防」または「口腔機能の回復」を目的としており、歯科医師の診断に基づいて実施されている場合です。具体的には、顎顔面の正常な発育を促す目的、咀嚼・嚥下・発音などの口腔機能の正常化、虫歯や歯周病のリスク低下、顎関節や顔貌への二次的影響の予防といった医学的理由がある場合は、医療費控除の対象となります。一方で、単に見た目を整えることだけを目的とした審美的な矯正治療は、控除の対象外となります。

学校検診での指摘と医療費控除

学校検診で不正咬合を指摘された場合、その後の矯正治療は医療費控除の対象となる可能性が高くなります。

学校検診での指摘は、医学的な必要性を示す一つの根拠となるためです。医療費控除を受けるためには、確定申告時に治療費の領収書や診断書を保管しておく必要があります。また、通院にかかった交通費も控除の対象に含められる場合があります。医療費控除は、納税者本人だけでなく、生計を一にする配偶者やお子さんなどのご家族にかかった医療費も対象となるため、保護者の方が支払ったお子さんの矯正治療費についても申請が可能です。

治療開始のタイミングと経過観察

「いつから矯正治療を始めるべきか」は、多くの保護者の方が悩まれる点です。

適切な治療開始時期

矯正治療に「手遅れ」はありません。

ただし、早めに介入すれば比較的簡単に治療できる場合があることも事実です。一般的には、大人の歯(前歯)が生えてきたタイミングで一度専門家に相談することが推奨されています。この時期にプロの目で診断することで、今後どのように歯が動いていくのかを予測でき、治療が必要になるか否か、治療開始時期はいつ頃がいいかなどの適切なアドバイスを受けることができます。治療するしないにかかわらず、一度相談しておくことで、お子さんの成長に合わせた最適な対応が可能になります。

定期検診の重要性

学校検診は年に1回ですが、お子さんの口腔健康を守るには、それだけでは不十分です。

歯科医院での定期検診は、3か月に1回程度が推奨されています。定期検診では、虫歯の有無、奥歯の噛み合わせ、日常の歯磨き方法、食生活などを総合的に確認します。虫歯の早期発見・早期治療が可能になるだけでなく、小児矯正の適切な開始時期を逃さないためにも重要です。お子さんの頃から定期検診やクリーニングに通い、正しい歯磨き方法を身につけておけば、大人になってからも健康なお口を維持できます。

まとめ〜お子さんの歯の健康のために

学校検診で「歯列・咬合」の指摘を受けたら、まずは落ち着いて専門家に相談しましょう。

2024年6月からは保険適用での矯正相談が可能になり、こども医療券があれば窓口負担なく専門家のアドバイスを受けられます。学校検診結果の用紙を忘れずに持参して、お子さんの現状を正確に把握することが第一歩です。矯正治療は決して急ぐ必要はありませんが、早めの相談で治療の選択肢が広がることもあります。

お子さんの歯の成長は、将来の健康に大きく影響します。

歯並びや噛み合わせの問題は、見た目だけでなく、咀嚼機能、発音、虫歯リスク、顎関節の健康など、さまざまな面に関わっています。「うちの子の場合はどうなんだろう?」と少しでも気になったら、お一人で悩まず、気軽に歯科医院に相談してみてください。専門家が、お子さん一人ひとりの状態に合わせた最適なアドバイスを提供してくれます。

むらせ歯科では、お子さんの健やかな成長を支える小児矯正治療を提供しています。学校検診で指摘を受けた方も、歯並びが気になる方も、まずはお気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧にご説明し、お子さんと保護者の方が納得できる治療プランをご提案いたします。

 

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