顎関節症の原因・症状・治し方を歯科医師がわかりやすく解説|市原市むらせ歯科医院
2026年10月21日

「朝起きると顎がだるい」「食事中に顎がカクッと鳴る」「大きく口を開けると痛みが走る」——そんな経験はありませんか?これらはすべて、顎関節症の代表的なサインです。
顎関節症は、あごの関節や周囲の筋肉に何らかの問題が生じることで起こる病態で、日本人のおよそ10〜20%に何らかの症状がみられるとされています(個人差があります)。原因はひとつではなく、噛み合わせ・歯ぎしり・ストレス・姿勢など複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。
この記事では、顎関節症の原因・症状・治し方を順序立てて解説します。「自分の症状は顎関節症なのか?」「どこに相談すればいいの?」という疑問をこの記事で解消してください。
- ✅ 顎関節症が起こる主な原因と仕組み
- ✅ セルフチェックで確認できる代表的な症状
- ✅ セルフケアと歯科での治し方・対処法
- ▸ 顎関節症とは?あごに何が起きているのか
- ◦ 顎関節の基本的な仕組み
- ◦ 「カクッ」という音だけで顎関節症とは限らない
- ◦ こんな症状に心当たりはありませんか?セルフチェック
- ▸ 顎関節症の主な原因を詳しく解説
- ▸ 顎関節症の主な症状とタイプ分類
- ◦ 症状の3大サイン
- ◦ 顎関節症に伴いやすい二次症状
- ◦ 顎関節症の主なタイプ
- ▸ 顎関節症のセルフケア|日常でできる治し方
- ◦ まず試してほしいセルフケアの基本
- ◦ 「TCH(歯列接触癖)」を知っていますか?
- ◦ セルフケアの注意点
- ▸ 歯科での顎関節症の治し方・治療法
- ◦ 歯科・口腔外科での主な治療アプローチ
- ◦ その他の主な治療法
- ◦ 顎関節症の治療期間の目安
- ▸ むらせ歯科医院の顎関節症・噛み合わせへの取り組み
- ▸ よくある質問|顎関節症について
- ◦ 📝 この記事のまとめ
- ◦ 顎の痛み・口の違和感、まずはお気軽にご相談ください
顎関節症とは?あごに何が起きているのか
顎関節の基本的な仕組み
顎関節(がくかんせつ)は、耳の穴のすぐ前に位置する関節で、下顎骨(したあごの骨)と側頭骨(頭蓋骨の一部)をつないでいます。この関節には「関節円板(かんせつえんばん)」と呼ばれるクッション材が挟まれており、口を開閉するたびに滑らかな動きを助けています。
顎関節症とは、この顎関節や周囲の筋肉・靭帯・神経などに機能的な問題が生じている状態の総称です。一つの病名ではなく、複数の症状や病態をまとめた概念であるため、症状の出方や重さには大きな個人差があります。
「カクッ」という音だけで顎関節症とは限らない
顎関節症の症状として有名なのがクリック音(カクカク・コキッという音)ですが、音が出ていても痛みや開口障害がなければ、必ずしも治療が必要なわけではありません。一方、音がなくても筋肉の緊張や痛みだけが続くタイプもあります。
「音があるから重症」「音がないから大丈夫」という判断は誤解のもとです。症状の種類・程度・日常生活への影響を総合的に評価することが大切です。
こんな症状に心当たりはありませんか?セルフチェック
以下の項目をチェックしてみましょう。複数あてはまる場合は、歯科への相談をおすすめします。
- ✅ 口を大きく開けると顎や耳の前あたりが痛む
- ✅ 口を開けたときや閉じたときにクリック音・ゴリゴリ音がする
- ✅ 朝起きたとき、顎がだるい・こわばっている
- ✅ 指3本を縦にして口に入れるほど開口できない(目安:指3本分=約40mm)
- ✅ 頭痛・肩こり・耳鳴りが続いている
- ✅ 硬いものを噛むと顎や顔が痛くなる
顎関節症の主な原因を詳しく解説
顎関節症の原因はひとつではありません。複数の要因が重なって発症することが多く、「噛み合わせが悪いから顎関節症になる」という単純な図式は正確ではないとされています。代表的な原因を整理してみましょう。
睡眠中の歯ぎしりや、日中の食いしばりは、顎の関節・筋肉に継続的な過負荷をかけます。人が食事で噛む力は平均30〜60kg程度といわれますが、歯ぎしり時には体重に近い力がかかることもあるとされています(個人差があります)。この慢性的な負荷が、関節円板のずれや筋肉の緊張・痛みを引き起こします。ストレスが多い時期に症状が悪化するケースが多いのも、この習癖と深く関係しています。
歯の位置や形、咬み合わせのバランスに偏りがあると、顎関節に均一な力がかからず、一部に負担が集中します。歯並びの乱れ・奥歯の欠損放置・歯科治療後の高さ調整不足なども、噛み合わせに影響を与えます。ただし、噛み合わせだけが顎関節症の唯一の原因というわけではなく、他の要因と組み合わさって症状が出ることがほとんどです。
長時間のスマートフォン使用やデスクワークでの前かがみ姿勢は、頸椎・肩・顎の筋肉バランスを乱します。頬杖をつく癖、いつも同じ側だけで噛む、硬いものを頻繁に噛む習慣なども、顎関節への偏った負担につながります。また、精神的なストレスは筋肉の緊張を高め、食いしばりを誘発することで間接的に顎関節症を悪化させます。
顎関節症の主な症状とタイプ分類
症状の3大サイン
顎関節症の症状は多彩ですが、特に多いのが以下の3つです。これを「顎関節症の三主徴」と呼ぶこともあります。
- ✅ 顎の痛み:咀嚼時・口の開閉時・耳前部・こめかみ周辺の痛みや圧痛
- ✅ 関節音(クリック音・クレピタス音):口を開閉するときの「カクッ」「ゴリゴリ」という音
- ✅ 開口障害:口が大きく開かない・開けると途中で引っかかる感じがある
顎関節症に伴いやすい二次症状
三主徴の他にも、頭痛・肩こり・耳鳴り・めまい・目の疲れなど、얼핏顎とは関係なさそうな症状が続いているケースもあります。これらは顎周辺の筋肉の緊張や神経への影響から生じることがあり、顎関節症の治療によって改善が期待できる場合があります(個人差があります)。
「頭痛外来に通っても改善しない」「肩こりの原因がわからない」という方の中に、顎関節症が背景にあるケースも少なくないとされています。
顎関節症の主なタイプ
顎関節症はその病態によっておおよそ以下のタイプに分類されます。複数のタイプが重複することもあります。
| タイプ | 主な特徴 | 代表的な症状 |
|---|---|---|
| 咀嚼筋障害型 | 顎の筋肉の緊張・痛みが主体 | 顎・こめかみの痛み、頭痛、肩こり |
| 関節円板障害型 | 関節円板がずれている状態 | クリック音、開口時の引っかかり感 |
| 変形性関節症型 | 関節骨の変形が生じている状態 | ゴリゴリ音、開口時の鈍痛 |
| その他の複合型 | 上記が複数重なるケース | 複数の症状が混在する |
顎関節症のセルフケア|日常でできる治し方
まず試してほしいセルフケアの基本
軽度〜中等度の顎関節症は、生活習慣の見直しとセルフケアによって症状の改善が期待できます(個人差があります)。以下のポイントを意識してみましょう。
- ✅ 顎に負担をかけない食事:硬いせんべい・スルメ・硬い肉などは一時的に控える
- ✅ 大きく口を開ける動作を避ける:あくびや大笑いの際は手で口を支えるなどの工夫を
- ✅ 頬杖・うつぶせ寝をやめる:顎に偏った力がかかる姿勢を意識的に改善する
- ✅ 歯の接触習慣(TCH)を意識する:日中、上下の歯を無意識に接触させていないか意識する
- ✅ 温・冷罨法:痛みが強いときは患部を冷やし、筋肉のこわばりには蒸しタオルなどで温める
「TCH(歯列接触癖)」を知っていますか?
本来、安静時の上下の歯はわずかに離れているのが正常な状態です。しかし、パソコン作業中やスマートフォン使用中に無意識に上下の歯を合わせ続けるTCH(歯列接触癖)は、顎の筋肉に慢性的な緊張を与えます。
「リラックスしているはずなのに顎が疲れる」という方は、TCHが習癖化している可能性があります。デスクや画面に「歯を離す」メモを貼るなど、意識的に改善を試みることで症状が和らぐケースがあります(個人差があります)。
セルフケアの注意点
⚠️ こんな場合はセルフケアだけで対処しないでください
- 口がほとんど開かない・急に開口障害が起きた
- 顎の痛みが数週間以上続いている
- 痛みで食事がとれない
- 耳の痛みや聴力の変化を伴っている
これらの症状がある場合は、早めに歯科や医療機関を受診されることをおすすめします。

歯科での顎関節症の治し方・治療法
歯科・口腔外科での主な治療アプローチ
セルフケアで改善が見られない場合や症状が強い場合には、歯科での専門的な治療が選択肢となります。顎関節症の治療は、その原因・タイプに応じて組み合わせて行われます。
✅ スプリント(マウスピース)療法
- 就寝時に装着し歯ぎしり・食いしばりの影響を軽減
- 顎関節・筋肉への負担をやわらげる
- 可逆的な治療法でリスクが少ない
- 多くのケースで第一選択として用いられる
⚠️ スプリント療法の注意点
- 効果が出るまでに一定の期間がかかる(個人差あり)
- 装着に慣れが必要な場合がある
- 根本的な原因の解消には他の対応も必要なことがある
- 定期的な調整が必要
その他の主な治療法
- ✅ 開口訓練・理学療法:顎の動きを改善するストレッチ・エクササイズの指導
- ✅ 薬物療法:消炎鎮痛薬・筋弛緩薬などを一時的に用いることがある(医師の判断による)
- ✅ 噛み合わせの調整:歯の高さのバランス調整・補綴治療による噛み合わせの改善
- ✅ 矯正治療:歯列の乱れが噛み合わせに影響している場合に、矯正で根本的なバランスを整える
矯正治療で歯並びと噛み合わせを整えることで、顎への負担が軽減し、顎関節症の症状改善が期待できるケースがあります(個人差があります)。顎関節症の症状と歯並びが気になっている方は、矯正相談もあわせて検討されることをおすすめします。
顎関節症の治療期間の目安
軽度の筋肉型であればセルフケアと生活習慣の改善で数週間〜数ヶ月で症状が落ち着くこともありますが、関節円板のずれや変形性変化を伴う場合は、より長期的な管理が必要になることがあります。症状の種類・程度によって大きく異なるため、まず歯科で現状を確認することが大切です(個人差があります)。
むらせ歯科医院の顎関節症・噛み合わせへの取り組み
千葉県市原市千種2-6-8に位置するむらせ歯科医院では、「お口のトラブルをゼロに」という理念のもと、虫歯治療・矯正・ホワイトニングなどの幅広い診療を通じて、患者さんのお口の健康を総合的にサポートしています。
- 🦷 顎の不調は噛み合わせから:矯正治療を通じて歯並び・咬合のバランスを整え、顎への負担軽減をサポート
- 🦷 大人から子どもまで幅広く対応:小児矯正から成人矯正まで、ライフステージに合った矯正プランをご提案
- 🦷 気軽に相談できる環境:初診相談料3,300円から。まず気になることを何でもお話しいただける雰囲気を大切にしています
- 🦷 JR姉ヶ崎駅・五井駅からアクセス可:市原市内はもちろん、近隣エリアからも通いやすい立地
よくある質問|顎関節症について
📝 この記事のまとめ
- ✅ 顎関節症は顎の関節・筋肉の問題で起こる病態の総称で、症状や重さには個人差がある
- ✅ 主な原因は歯ぎしり・食いしばり・噛み合わせの問題・生活習慣など複数の要因が絡み合っている
- ✅ 軽度の場合はセルフケア(TCH改善・食事の工夫・姿勢改善)で症状の改善が期待できる
- ✅ 症状が強い・長引く場合はスプリント療法・矯正治療・噛み合わせ調整などの歯科治療が有効なことがある
- ✅ 「音があるから重症」「痛くないから大丈夫」といった思い込みは禁物。気になる症状は早めに歯科へ
顎の痛み・口の違和感、まずはお気軽にご相談ください
千葉県市原市千種2-6-8のむらせ歯科医院では、顎の不調・噛み合わせ・矯正のご相談を受け付けています。JR姉ヶ崎駅・五井駅からアクセスしやすく、大人の方も子どもの方もお気軽にどうぞ。














「顎が痛い」「口が開かない」といったお悩みを抱えながら、「歯医者に行っていいのかわからない」とためらっている方は意外と多くいらっしゃいます。顎関節症は早期に対応するほど、日常生活への影響を少なくできる可能性があります。まずはお気軽にご相談ください。お口のトラブルをゼロにすることを目標に、丁寧に向き合わせていただきます。