赤ちゃんの歯磨きはいつから?やり方と注意点を歯科医が解説
2026年10月19日

「赤ちゃんの歯磨き、いつから始めたらいいの?」「どうやって磨けばいいの?」と、初めての赤ちゃんを育てる親御さんなら、誰でも一度は悩むのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、歯磨きは最初の歯が生えたタイミングから始めるのが目安です。一般的には生後6〜9か月ごろに下の前歯が生え始めることが多く(個人差があります)、この時期からケアをスタートすることで、乳歯の虫歯予防につながります。
最初はガーゼで拭くだけでOK。歯ブラシの導入・磨き方・嫌がるときの対処法まで、この記事で順を追って解説します。
- ✅ 赤ちゃんの歯磨きをいつから始めればよいか
- ✅ 月齢別の正しい歯磨きのやり方・手順
- ✅ 嫌がるときの対処法と親御さんが気をつけるポイント
- ▸ 赤ちゃんの歯磨きを「まだ早い」と思っていませんか?
- ◦ 「虫歯菌はうつる」ってホント?
- ◦ 乳歯が生える時期の目安(個人差があります)
- ▸ 赤ちゃんの歯磨きはいつから?時期ごとのケアの仕組み
- ▸ 月齢別・赤ちゃんの歯磨きのやり方を詳しく解説
- ◦ 【生後6〜12か月】ガーゼ拭きのやり方
- ◦ 【1歳〜2歳】歯ブラシ磨きのやり方
- ◦ 【2歳〜3歳】自分磨き+仕上げ磨きの習慣をつける
- ▸ 歯磨きを嫌がる赤ちゃんへの対処法と磨き残しを減らすコツ
- ◦ 嫌がるときに試してほしい5つの工夫
- ◦ 磨き残しを減らすための「仕上げ磨き」のポイント
- ▸ 「よくある誤解」赤ちゃんの歯磨きで気をつけたいこと
- ◦ 誤解①「乳歯は虫歯になっても大丈夫」
- ◦ 誤解②「甘いものを食べなければ虫歯にならない」
- ◦ 誤解③「歯磨き粉はたくさん使うほど効果がある」
- ▸ むらせ歯科医院のお子さんへの取り組み
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ 📝 この記事のまとめ
- ◦ お子さんの歯のこと、まずはお気軽にご相談ください
赤ちゃんの歯磨きを「まだ早い」と思っていませんか?
「乳歯はどうせ抜けるから虫歯になっても大丈夫」「まだ歯が少ないからケアは後でいいかな」——そんな声をよく耳にします。しかし、乳歯の虫歯は永久歯の健康にも影響することがわかっています。乳歯が虫歯になると、後から生えてくる永久歯の位置がずれたり、歯並びに影響が出たりするリスクが指摘されています。
また、赤ちゃんの口の中は、歯が生える前から細菌が存在しています。歯が生え始めると、食べかすや母乳・ミルクの糖分が歯の表面に残りやすくなり、虫歯のリスクがぐっと高まります。「歯が生えたら、その日からケアを意識する」という習慣づけが、お子さんの歯の健康を守る第一歩です。
さらに、小さいころから歯磨きを習慣にしておくと、お子さんが歯磨きを「当たり前のこと」として受け入れやすくなります。歯磨きを嫌がるようになる前に、楽しい習慣として根づかせることが大切です。
「虫歯菌はうつる」ってホント?
よく「大人からのキスや食器の共有で虫歯菌がうつる」と聞きますが、これは医学的に根拠のある話です。虫歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)は、唾液を介して大人から赤ちゃんに伝わることがあります。親御さん自身もお口のケアを丁寧に行うことが、赤ちゃんの虫歯予防につながります。
乳歯が生える時期の目安(個人差があります)
乳歯が生え始める時期には個人差がありますが、一般的な目安は以下のとおりです。
- 生後6〜9か月ごろ:下の前歯(乳中切歯)が生え始める
- 生後8〜12か月ごろ:上の前歯が生え始める
- 1歳〜1歳6か月ごろ:奥歯(第一乳臼歯)が生え始める
- 2歳半〜3歳ごろ:乳歯20本がそろう
「うちの子はまだ生えていない」と心配される方もいらっしゃいますが、1歳ごろまでに最初の歯が生えていれば、多くの場合は問題ないとされています。1歳を過ぎても歯が生えてこない場合は、一度歯科医院に相談することをおすすめします。
赤ちゃんの歯磨きはいつから?時期ごとのケアの仕組み
赤ちゃんの口腔ケアは、歯が生える前から始まっています。月齢に合わせてケアの方法を段階的に変えていくことが、お口のトラブルを防ぐポイントです。それぞれの時期のケアを整理してみましょう。
歯が生えていない時期は、歯磨きは必要ありません。ただし、授乳後に口まわりに母乳やミルクが残りやすいため、清潔なガーゼや綿棒で口のまわりを優しく拭いてあげる習慣をつけましょう。この時期に口に触れることへの抵抗感をなくしておくと、歯が生えてからのケアがスムーズになります。
最初の歯が生えたら、濡れたガーゼで歯の表面を優しく拭くところからスタートします。慣れてきたら、乳幼児用の柔らかい歯ブラシを使い、歯の表面を1本ずつ丁寧にブラッシングしましょう。この時期はまだ歯の本数が少ないため、磨く時間は短くて問題ありません。まずは「口に歯ブラシが入ることへの慣れ」を育てることを優先しましょう。
歯の本数が増えてくると、歯と歯の間や奥歯の溝に食べかすが残りやすくなります。子ども本人に歯ブラシを持たせて自分で磨く練習をさせながら、必ず大人が仕上げ磨きをすることが重要です。子どもが自分で磨くだけでは磨き残しが多く、虫歯リスクが高まります。仕上げ磨きは小学校低学年ごろまで続けることが推奨されています(個人差があります)。
月齢別・赤ちゃんの歯磨きのやり方を詳しく解説
【生後6〜12か月】ガーゼ拭きのやり方
最初のケアは、清潔なガーゼを指に巻いて歯の表面を優しく拭く方法からスタートします。授乳後やミルクを飲んだ後に行うと、汚れが落ちやすくなります。
- 赤ちゃんをひざの上に寝かせて、安定した体勢をつくる
- 人差し指に湿らせたガーゼを巻き、歯の表面を前後にやさしく拭く
- 歯ぐきに沿って拭き取るようにすると汚れが取れやすい
- 嫌がる場合は無理をせず、短時間で切り上げてOK
【1歳〜2歳】歯ブラシ磨きのやり方
乳幼児用の柔らかい歯ブラシを使い、歯の表面を1本ずつ丁寧に磨きます。この時期のポイントは以下のとおりです。
- 子どもをひざの上に寝かせ、頭を固定して磨く(仕上げ磨きの基本体勢)
- 歯ブラシは鉛筆持ちにして、小刻みに動かす(ゴシゴシこすらない)
- 歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目を意識して磨く
- 奥歯が生えてきたら、溝の部分も丁寧にブラッシングする
- 歯磨き後はうがいができない場合、濡れガーゼで泡を拭き取るか、少量の水で口をすすがせる
【2歳〜3歳】自分磨き+仕上げ磨きの習慣をつける
2歳ごろになると、子ども自身が歯ブラシを持って磨く練習ができるようになります。自分で磨くことで「歯磨きは自分でするもの」という意識が育ちますが、この年齢で自分だけで磨くのは難しく、磨き残しが多いのが実情です。必ず大人が仕上げ磨きを行いましょう。楽しい雰囲気をつくることで、歯磨き嫌いを防ぐことができます。
⚠️ 注意:歯磨き粉の選び方と使用量に気をつけて
赤ちゃんや幼児向けの歯磨き粉(フッ素入り)を使う場合は、年齢・体重に応じた使用量を守ることが大切です。一般的に、歯磨き粉は米粒程度のごく少量からスタートします。飲み込んでしまうことを前提に、うがいができない年齢の子には子ども用の低フッ素タイプが適しているとされています。詳しい使用量や製品の選び方は、かかりつけの歯科医院にご相談ください。

歯磨きを嫌がる赤ちゃんへの対処法と磨き残しを減らすコツ
「歯磨きが嫌いで暴れてしまう」「泣き叫んで磨かせてくれない」——こうしたお悩みは、多くの親御さんが経験することです。無理やり磨こうとすると歯磨き嫌いが強くなることもあるため、楽しい習慣として歯磨きを定着させる工夫が大切です。
嫌がるときに試してほしい5つの工夫
- 歯磨きの歌やアニメを活用する:「歯磨き中だけ見られる動画」をルールにすると、喜んで口を開けてくれることがあります
- 子ども自身に歯ブラシを選ばせる:好きなキャラクターの歯ブラシを選ばせると、磨く意欲が高まります
- ひざの上に寝かせて「親子で楽しむ」雰囲気をつくる:スキンシップの時間として捉えると、子どもも安心しやすくなります
- 磨く時間を短くする:最初は10〜20秒でも十分。慣れてきたら少しずつ時間を延ばしましょう
- 仕上げ後は必ず褒める:「よく磨けたね!」と毎回声をかけることで、歯磨きをポジティブな体験として記憶させる効果が期待できます
磨き残しを減らすための「仕上げ磨き」のポイント
仕上げ磨きをするときは、明るい場所で子どもの口の中を見ながら磨くことが基本です。暗い場所では磨き残しに気づきにくくなります。また、以下の3か所は特に汚れが残りやすいため、意識的に磨くようにしましょう。
- 上の前歯の裏側(最も虫歯になりやすい部位のひとつ)
- 奥歯の噛み合わせの溝(食べかすが詰まりやすい)
- 歯と歯ぐきの境目(プラークがたまりやすい)
✅ 歯磨きを習慣化できたときのメリット
- 乳歯の虫歯リスクを下げられる
- 永久歯が健康に生えやすくなる
- 歯医者への苦手意識が育ちにくい
- 子ども自身が歯の大切さを学べる
⚠️ ケアが不十分なときのリスク
- 乳歯の虫歯が広がりやすい
- 永久歯の歯並びへの影響が出ることがある
- 歯磨き嫌いが定着してしまう
- 歯科治療への恐怖心が強くなりやすい
「よくある誤解」赤ちゃんの歯磨きで気をつけたいこと
誤解①「乳歯は虫歯になっても大丈夫」
乳歯はいずれ永久歯に生え変わりますが、乳歯の虫歯を放置してはいけません。虫歯菌が深く進行すると、歯ぐきの下で育っている永久歯の歯胚(歯のもと)にまで影響が及ぶことがあります。また、虫歯で乳歯が早期に失われると、永久歯が正しい位置に生えてこられなくなるケースも報告されています。
誤解②「甘いものを食べなければ虫歯にならない」
砂糖の多い食べ物や飲み物が虫歯リスクを高めることは確かですが、母乳やミルクにも糖分(乳糖)が含まれています。授乳後にそのまま眠ってしまうと、口の中に糖分が残り続け、虫歯の原因になることがあります。授乳後は口まわりを拭く、水を少し飲ませるなどの習慣が助けになります。
誤解③「歯磨き粉はたくさん使うほど効果がある」
赤ちゃんや幼児の場合、歯磨き粉はごく少量で十分です。多く使いすぎると飲み込む量が増え、体への負担になることがあります。使用量・使い方は製品の説明書を確認し、不明な点は歯科医師に相談することをおすすめします。
むらせ歯科医院のお子さんへの取り組み
千葉県市原市千種2-6-8にあるむらせ歯科医院では、「お口のトラブルをゼロに」という理念のもと、大人から子どもまで幅広く診療しています。お子さんのはじめての歯科受診、虫歯が心配という方もお気軽にご相談ください。
- 🦷
子どもから大人まで対応:小児矯正(床矯正)から成人矯正・虫歯治療・ホワイトニングまで、ライフステージに合わせた診療を行っています。 - 📅
土曜日も診療:平日のご都合が難しい方のために、土曜日(9:00〜13:00・14:00〜17:00)も診療しています。JR内房線「姉ヶ崎駅」「五井駅」からもアクセスいただけます。 - 💬
初診相談から丁寧に対応:矯正の初診相談料は3,300円。まずはご不安やご疑問をお話しください。お口のお悩みをゼロにするお手伝いをします。 - 🏡
市原市の地域に根ざした歯科医院:千葉県市原市千種に位置し、地域の皆様のお口の健康を長きにわたりサポートすることを大切にしています。
よくある質問(FAQ)
📝 この記事のまとめ
- ✅ 赤ちゃんの歯磨きは最初の歯が生えたタイミング(目安:生後6〜9か月ごろ)からスタートするのが基本(個人差があります)
- ✅ 最初はガーゼ拭きから始め、慣れてきたら乳幼児用歯ブラシへ移行する
- ✅ 子ども自身の磨きだけでは磨き残しが多いため、大人の仕上げ磨きが不可欠
- ✅ 乳歯の虫歯は永久歯や歯並びにも影響するため、放置せず早期ケアが大切
- ✅ 歯磨き嫌いを防ぐには「楽しい体験」として習慣化させる工夫が効果的
お子さんの歯のこと、まずはお気軽にご相談ください
「歯磨きのやり方が合っているか不安」「赤ちゃんの歯が気になる」など、どんな小さなご疑問でもお聞きします。千葉県市原市千種のむらせ歯科医院が、お口のトラブルゼロをサポートします。














👨⚕️ 院長・村瀬 俊彦より
「お子さんの最初の歯が生えた瞬間は、親御さんにとっても特別な喜びだと思います。その大切な乳歯を健康に保つことが、将来の歯並びや永久歯の土台づくりにつながります。赤ちゃんのうちから歯磨きの習慣を無理なく楽しくつけていただくために、わからないことがあればいつでもお気軽にご相談ください。お口のトラブルゼロを目指して、一緒に取り組んでいきましょう。」