舌癖が招く歯並びトラブル|小児矯正で改善…

instagram

tiktok

衛生士募集

キービジュアル

舌癖が招く歯並びトラブル|小児矯正で改善する仕組みと治療のタイミング

2025年12月11日

舌癖が招く歯並びトラブル|小児矯正で改善する仕組みと治療のタイミング

舌癖とは?歯並びに影響を与える無意識の習慣

「舌癖(ぜつへき)」という言葉をご存じでしょうか。

舌癖とは、舌で歯を触ったり押したり、歯と歯の間に舌を挟んだりする無意識の習慣のことです。普段何もしていない時に舌が常に歯に触れている状態や、食べ物を飲み込むたびに舌で歯を押してしまうような癖も含まれます。一見なんでもないような癖に思えるかもしれませんが、実は歯並びや身体の健康に大きな悪影響を及ぼす可能性があるのです。

人間は1日に約1500回、無意識に唾液を飲み込んでいます。その度に舌で歯を押していると考えると、歯に与える力は相当なものになります。たとえ小さな力でも、継続的に歯に圧力がかかることで、歯並びは少しずつ崩れてしまうのです。

舌癖は幼少期のお子さまに多く見られ、大人になっても改善しない方もいらっしゃいます。しかし、適切なトレーニングや矯正治療によって改善することが可能です。

舌癖が引き起こす歯並びのトラブル

舌癖は、さまざまな歯並びの問題を引き起こします。

出っ歯(上顎前突)

舌で上の前歯を押す癖があると、歯が前方に傾き「出っ歯」になることがあります。常に舌が前歯に触れている状態が続くと、少しずつ歯が外側に押し出されてしまうのです。

受け口(下顎前突)

舌が後方に下がっている状態では、食べ物を飲み込む時に下の前歯を舌で押す癖がつきやすくなります。この習慣が続くと「受け口」の原因となります。

開咬(前歯が閉じない)

上下の前歯で舌を噛んだり、隙間に舌を押し付けたりする癖があると、前歯のあいだに縦方向の隙間が生じてしまいます。これを「開咬(かいこう)」といい、前歯で食べ物を噛み切ることができなくなってしまいます。

また、舌癖は発音にも影響を与えることがあります。サ行、タ行、ナ行、ラ行などが不明瞭になりやすく、滑舌の問題につながることもあるのです。

舌癖の原因を知って早期に対処する

舌癖が生じる原因はさまざまです。

離乳食の食べ方

離乳食を食べる際に唇を正しく使えていないと、舌を前方に出す癖がつくことがあります。食べ物が乗ったスプーンを唇で挟み込み「パクッ」と食べることが大切です。

指しゃぶり

指しゃぶりを4歳頃までにやめさせないと、前歯が傾き、その隙間が気になって舌で触る癖がつくことがあります。指しゃぶりは生後2~3ヵ月頃からほとんどの赤ちゃんに見られる心を落ち着かせるための習慣ですが、4歳以降も続くと歯並びに影響を及ぼす可能性が高まります。

乳歯の早期喪失

重度の虫歯などで乳歯の前歯が本来より早く抜けると、永久歯が生えてくるまで歯がない状態が長く続くことがあります。すると、抜けたところが気になって舌で触る癖がつく可能性が高くなります。

慢性的な鼻づまり

アレルギー性鼻炎などに伴う慢性的な鼻づまりは、口呼吸の原因となります。口からの空気を通すため、舌の位置が後方へと下がり、舌癖が生じやすくなるのです。

小児矯正で舌癖を改善する仕組み

小児矯正では、歯を直接動かすだけでなく、歯並びが悪くなる「原因」そのものにアプローチします。

むらせ歯科では、子供の矯正治療を2段階(I期治療とII期治療)で提供しています。I期治療では歯並びが悪くなる原因である「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」の機能不全に着目し、「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」を使用して改善していきます。

歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)とは

この装置は、歯を直接動かすのではなく、悪い歯並びになってしまう「原因」をオリジナル装置やトレーニングで改善していく治療法です。口呼吸や舌癖、逆嚥下といった習慣を改善することで、自然と正しい歯並びへと導いていきます。

年齢に応じたアプローチがあり、0〜2歳では姿勢の訓練を行います。歯並びはお口だけの問題ではなく、座り方、姿勢、抱っこの仕方が原因で悪くなってしまうこともあるからです。

3〜5歳では「インファント」という取り外し可能なマウスピース型装置を1日2回10〜20分使用し、顎の成長を促し、歯並びが悪くなる原因を除去していきます。

6〜9歳では「マイオブレーストレーナー」という装置と舌・口・呼吸の訓練を行います。歯並びが悪くなる口呼吸、舌の突き出し、指しゃぶりなどを改善していくのです。

正しい舌の位置を覚える

安静時の舌の正しい位置は、「スポット」と呼ばれる「舌先が上の前歯の裏側にあり(前歯とは触れない)、舌の表側が上顎にくっついた状態」です。この位置を保つことで、自然と口が閉じるようになります。

お子さまにこの正しい舌の位置を伝え、覚えてもらうことが重要です。飲み込むときも、舌で食べ物を後方へと押しやり、そのまま舌先が上顎に触れた状態で飲み込みます。飲み込んだときには、奥歯が噛んだ状態にあることが理想的です。

家庭でのトレーニングの重要性

矯正治療の効果を最大限に引き出すためには、ご自宅で毎日トレーニングを行うことが大切です。

トレーニングというと「難しそう」「続けられるかな……」と不安に思われるかもしれません。しかし、トレーニング自体は難しくありませんし、痛みも一切伴いません。ただし、「継続」が大切になります。このトレーニングを行わないと効果が半減してしまうため、お子さまに継続してもらうため、親御さんの協力が必要となります。

舌の筋力トレーニング

舌の筋力を鍛えるためのトレーニングが効果的です。「あいうべ体操」では、あー、いー、うー、べー、のお口を作ることで舌の筋肉を鍛えることができます。また、キシリトール入りのガムを口の中で丸める・伸ばすことを繰り返す「ガムトレーニング」や、突き出したベロをグルグルと回す「ベロ回し」なども有効です。

専任スタッフによる指導

むらせ歯科では、専門のトレーニングを受けた専任スタッフがトレーニング方法をお伝えします。また、ご自宅でも精度の高いトレーニングを実施してもらうため、ご自宅のパソコンや携帯で閲覧できるオリジナルアプリケーションをダウンロードし、アニメのキャラクターと一緒に楽しくトレーニングができる環境を整えています。

治療開始のタイミングと期間

小児矯正を始めるのに適した時期は、一般的には6〜8歳とされています。

永久歯が生えそろう前のお子さまの治療の場合、I期治療から始めることが多く、平均的な治療期間は1年半〜3年程度です。早期に始めることで、顎の成長を利用しながら自然な歯列に導くことができるため、結果として治療期間の短縮につながることもあります。

親御さんが「矯正した方がいいかな?」と思った時は、適切な治療開始時期を逃してしまっていることが多々あります。大人の歯(前歯)が生えてきたら、治療するしないにかかわらず一度ご相談にお越しください。プロの目で診断することで、今後どのように歯が動いていくのかを予測できますので、治療が必要になるか否か、治療開始時期はいつ頃がいいかなどをお話しさせて頂きます。

I期治療とII期治療

I期治療が終わり、顎(アゴ)の補正が完了しても、歯並びそのものがでこぼこしていたり、歯が回転して生えていたり、上下の噛み合わせが良くなかったりすることがあります。その場合に、仕上げのII期治療を行います。

むらせ歯科では、「歯並びを創造」することと同時に「患者様の肉体的負担・経済的負担を抑える」ことを重視し、可能な限りI期治療で完了するよう治療を進めています。どうしてもII期治療まで必要な場合は、しっかりとお子さんと親御さんにご説明させて頂き治療を進めていきます。

小児矯正のメリットとリスク

小児矯正には多くのメリットがあります。

メリット

噛み合わせが整うことで、食べ物をしっかりと噛むことができるようになります。また、歯並びが良くなることで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病になりにくくなります。顎の成長をコントロールしながら歯を整列させることができるため、スペース不足を回避し、歯を抜かずに矯正する可能性が高まります。

さらに、お口周りの筋肉を正しく使えることで、不正咬合の予防だけでなく、発音が改善したり鼻呼吸ができるようになったりします。鼻呼吸をすることで、身体がもつ免疫機能をうまく働かせることができ、風邪などの感染症の予防につながるのです。

デメリットとリスク

一方で、抜歯が必要な場合があることや、自費診療で高額になることがあるといったデメリットもあります。また、歯根吸収が起こる可能性もあります。

矯正歯科装置を付けた後しばらりは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。

動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。きれいに並んだ歯並びを維持するためには、保定装置を用いたメインテナンスが必要になります。

まとめ|舌癖は早期改善が鍵

舌癖は、無意識のうちに歯並びや身体の健康に悪影響を及ぼす習慣です。

しかし、適切な小児矯正とトレーニングによって改善することが可能です。歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)を使用したI期治療では、歯並びが悪くなる原因そのものにアプローチし、口腔周囲筋の機能を正常化します。年齢に応じた装置とトレーニングを組み合わせることで、自然と正しい歯並びへと導くことができるのです。

お子さまの口呼吸や舌癖が気になる方は、早めに歯科医院にご相談ください。大人の歯が生えてきたタイミングでプロの目で診断することで、今後の歯の動きを予測し、適切な治療開始時期を提案してもらえます。お子さまのすこやかな成長のために、舌癖の早期改善を目指しましょう。

むらせ歯科では、お子さまの成長に合わせた小児矯正を提供しています。舌癖や歯並びのお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。専門のスタッフが丁寧にサポートいたします。

 

個別相談へのご案内

患者さまが抱えているお口の悩みや疑問、不安など、私たちにご相談ください。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

個別相談

受付時間
09:30 ~ 13:30
15:00 ~ 18:00

★受付時間は09:00~17:30です。 ★休診日:日曜・祝日

〒299-0109 千葉県市原市千種2-6-8

0436-63-3315

このページの先頭に戻る