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口呼吸が子供の歯並びに与える影響とは?家庭でできる6つの対策

2026年02月27日

お子さんが普段から口をポカンと開けていることはありませんか?

実はこの「口呼吸」、単なる癖ではなく、歯並びや顔立ち、さらには全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。

東京歯科大学で補綴学を専門に研究してきた私は、多くのお子さんの歯並び相談を受けてきました。その中で、口呼吸が原因で歯並びが悪化しているケースを数多く見てきました。

この記事では、口呼吸が子供の歯並びに与える具体的な影響と、ご家庭で今日から始められる改善策を詳しく解説します。

口呼吸とは何か?なぜ子供に多いのか

口呼吸とは、文字通り口から息を吸ったり吐いたりする呼吸法のことです。

専門的には「こうこきゅう」と読みますが、一般的には「くちこきゅう」と呼ばれています。私たち人間は本来、鼻で呼吸するように設計されていますが、様々な理由で口呼吸になってしまう子供が増えています。

口呼吸になる主な原因

子供が口呼吸になる理由は一つではありません。

最も多いのは、柔らかい食べ物ばかりを食べることで口周りの筋肉が十分に発達しないケースです。現代の離乳食は以前に比べて柔らかく、早い段階から食べやすいものが増えました。そのため、口を閉じるための筋肉を鍛える機会が減ってしまっているのです。

また、アレルギー性鼻炎や花粉症などで鼻が詰まっていると、自然と口で呼吸するようになります。生まれつき鼻の気道が狭い場合も、口呼吸の原因となります。

その他にも、携帯ゲームやスマートフォンの操作に集中している時、急激な温度変化、激しい運動時なども口呼吸が誘発されやすくなります。

口呼吸の子供はどれくらいいるのか

実は、口呼吸の子供は想像以上に多いのです。

保護者からの申告では約21%のお子さんに口呼吸が認められますが、専門家が診察すると小学校高学年では約半数に達するという研究結果があります。幼児ではさらに高い割合になることも報告されています。

つまり、お子さんが口呼吸をしているかどうかは、保護者の方が気づいていないケースも多いということです。

口呼吸が子供の歯並びに与える深刻な影響

口呼吸は、お子さんの歯並びに様々な悪影響を及ぼします。

私が臨床で見てきた中でも、口呼吸が原因で矯正治療が必要になったケースは少なくありません。ここでは、具体的にどのような影響があるのかを詳しく解説します。

出っ歯(上顎前突)になりやすい

口が開いていると、上の唇の筋肉が緩んで力が入っていない状態になります。

通常、上唇の筋肉が上の前歯を押さえており、その力によって前歯が真っ直ぐに生えます。ところが上唇の力が入らない状態では、前歯を抑える力が働きません。

逆に舌が上の前歯を押し続けるため、少しずつ上の前歯が前に動いていき、出っ歯になってしまうのです。舌が歯を押す力は約500gもあり、これはペットボトル1本分の重さに相当します。

一方、矯正治療で歯にかけるワイヤーの力はわずか2~3gです。つまり、舌や唇の力は想像以上に大きく、毎日歯を押し続けることで歯並びが変わってしまうのです。

開咬(前歯が閉じない)のリスク

口呼吸により、前歯が完全に閉じない「開咬」という歯列不正が発生するリスクが高まります。

舌は上の前歯を押すと同時に下の歯の上に乗っています。その状態では舌が上下の前歯の間を押し広げて隙間を作ってしまいます。常に口を開けていることで、前歯に力がかからず、歯が正しく噛み合わなくなるためです。

顎の発育不良と歯列の狭窄

口呼吸を続けることで、上顎や下顎の成長に影響が出る可能性があります。

口を常に開けた状態でいると、舌が正しい位置(上顎の内側)に収まらず、顎が狭くなってしまうことがあります。成長期に鼻を使わず、口で呼吸をする習慣が付いてしまうと鼻腔の成長が足りず、上顎の歯列が狭窄などを起こす可能性があります。

また、舌は前歯を前に押しますが、奥歯を外に押す力がありません。そのため頬が歯を内側に押す力が働いて、奥歯が内側に傾いてお口の中が狭くなります。

歯並びを決める筋肉のバランスの崩れ

歯並びは舌が前歯を押す力と、口の周りの筋肉が歯を締め付ける力のバランスによって成り立っています。

口呼吸になっていると、この締め付けを与える口の周りの筋肉が鍛えられません。そのため、舌からの圧力だけを受けて歯が前に押し出されてしまうのです。

このように口呼吸が原因で舌や唇、頬の筋肉の使い方が悪くなり、歯のアーチを正しい位置から歪めてしまうのです。

口呼吸が歯並び以外に与える健康への影響

口呼吸の問題は、歯並びだけにとどまりません。

お子さんの全身の健康にも様々な悪影響を及ぼす可能性があります。私が診療している中でも、口呼吸を改善することで体調が良くなったというお子さんを多く見てきました。

風邪やアレルギーになりやすい

鼻で呼吸している時は、空気中に含まれているホコリやばい菌が鼻腔というフィルターを通して除去され、クリーンな空気が肺に取り込まれます。

しかし口呼吸だと、汚れた空気が直接のどを通って気管に取り込まれてしまうので、風邪などのウイルスに感染しやすくなったり、アレルギーになりやすくなります。

虫歯や歯周病のリスク増加

口の中が乾燥するので、だ液の作用が弱まり、細菌が繁殖して口臭の原因になったり、虫歯や歯肉炎の原因にもなります。

唾液には除菌作用があり、お口の健康を守る重要な役割を果たしています。口呼吸によってこの唾液の働きが低下してしまうのです。

集中力や学力への影響

鼻閉により、集中力や学力が低下することもあります。

十分な酸素が脳に届かないことで、だるさや無気力感、やる気が起きないといった精神症状を見ることもあります。お子さんの学習面にも影響を及ぼす可能性があるのです。

顔立ちへの影響(アデノイド顔貌)

子どもの時から口呼吸が癖になっていると、常にお口がポカンと開いている状態になります。

そうすると、お口周りの筋肉が正常な発達をせず、アデノイド顔貌(鼻の奥にあるアデノイドの肥大が原因で起こる面長でのぺっとした顔貌)になるなど、様々な悪影響が生じます。口の周りの筋力が低下してぼんやりした表情になることもあります。

家庭でできる口呼吸改善のための6つの対策

口呼吸は単なる癖ではなく、多くの場合、鼻や口に原因があります。

ただし、ご家庭でできる対策もたくさんあります。ここでは、今日から始められる具体的な改善方法をご紹介します。

対策1:正しい姿勢を意識させる

口呼吸は、姿勢の悪さで起こることがあります。

猫背で姿勢が悪い状態だと、肺への空気の通り道が狭くなり、浅く小刻みな口呼吸をする原因になります。また、口呼吸を続けることで、あごをつき出す前かがみの姿勢になりやすくなるという悪循環も引き起こします。

普段からお子さんに姿勢をよくする習慣をつけさせて、空気の通り道を広げ、深い腹式呼吸をしやすくすることが大切です。特に、食事の時には椅子の高さを調整して、お子さんがしっかり足を床につき、背筋をのばして食べられるようにします。

対策2:口を閉じて食べる習慣をつける

「口を閉じて」「よくかんで食べる」習慣をつくることが大切です。

口唇閉鎖力(唇を閉じる力)は、赤ちゃんのときにしっかり乳首をくわえて吸えていたか、離乳食の時期に唇を使う練習ができていたかといったことなどが関係しています。

母乳やミルクを飲む時に乳輪までしっかり深くとらえて飲めているか、食事の時に口を閉じてよくかんで食べているかなど、普段の生活でお子さんの様子を見ながらサポートをして習慣をつけてあげるとよいでしょう。

対策3:硬い食べ物を取り入れる

柔らかい食べ物ばかりでは、口周りの筋肉が十分に発達しません。

日常の食事に、適度に硬さのある食材を取り入れることで、自然と咀嚼回数が増え、口を閉じる筋肉が鍛えられます。野菜スティックやリンゴなど、しっかり噛む必要がある食べ物を意識的に取り入れてみてください。

対策4:鼻呼吸を意識させる声かけ

お子さんの口が開いていることに気づいたら、優しく声をかけてあげましょう。

ただし、「ちゃんと口を閉じなさい!」と注意するだけでは解決しません。「お鼻で息をしようね」と優しく促すことで、お子さん自身が意識できるようになります。

対策5:口周りの筋肉トレーニング

簡単な口周りの筋肉トレーニングを日常に取り入れることも効果的です。

口笛を吹く練習、風船を膨らませる、ストローで飲み物を飲むなど、楽しみながらできるトレーニングがあります。これらは口周りの筋肉を自然に鍛えることができます。

対策6:専門家への相談

少しでも気になったら耳鼻咽喉科、または小児歯科へ相談してみてください。

口呼吸にはいろいろな原因がからみ合っていることもあるため、根本的な問題は何かを探って、しっかりと対応することが大切です。アレルギー性鼻炎や扁桃肥大など、医療的な処置が必要な場合もあります。

むらせ歯科医院の小児矯正アプローチ

市原市にあるむらせ歯科医院では、口呼吸を含めた根本原因にアプローチする小児矯正を行っています。

私自身、東京歯科大学で補綴学を専門に研究し、現在も非常勤講師として後進の指導にあたっていますが、歯並びを整えるだけでなく、なぜそうなったのかという原因から改善することが重要だと考えています。

原因から改善するマイオブレース治療

むらせ歯科医院では、マイオブレースを用いた咬合誘導治療を行っています。

これは、歯並びが悪くなる原因(口呼吸・舌癖・筋機能不全)にアプローチし、顎の正しい成長誘導、口腔周囲筋の機能改善、将来的な本格矯正の回避・軽減を目指すものです。

マイオブレースは起きている時1時間と寝ている時に装着するだけで、学校では使用する必要がありません。お子さんの負担を最小限に抑えながら、効果的な治療が可能です。

I期治療で完結を目指す方針

可能な限りI期治療(成長期の矯正治療)で完結させ、身体的・経済的負担を抑える方針を採っています。

子どもの矯正では顎の成長をさせながら歯並びを治すことができるので、永久歯を抜歯せずに矯正ができる可能性が高くなります。適切な時期に適切な矯正治療を行うことで、お子さまが健康に生活できるお手伝いができればと思っています。

総合歯科医院としての強み

むらせ歯科医院は矯正専門医院とは異なり、虫歯・歯周病治療も院内で対応可能です。

矯正前の初期治療、矯正中の虫歯・歯周病予防、抜歯が必要なケースをすべて院内で完結できるため、他院へ通う負担がなく、矯正中のトラブルに即対応できます。私自身、歯科技工士免許も所持しており、技工士として歯科に貢献していた経験もあるため、入れ歯や被せ物を得意としております。

日本矯正歯科学会有資格者による専門治療

矯正治療は日本矯正歯科学会有資格者(非常勤)が担当します。

単に歯を並べるのではなく、噛み合わせ、顎関節、将来的な安定性まで考慮した治療計画を立案します。専門教育を受け豊富な臨床経験を積んだ有資格者による専門性の高い矯正治療を地域で受けられる点が特徴です。

透明で目立ちにくいインビザライン

大人の方の矯正治療では、透明で目立ちにくいインビザラインを導入しています。

取り外し可能なため、食事制限が少ない、歯磨きがしやすい、見た目が自然といったメリットがあります。患者専用アプリを活用し、マウスピース交換時期の通知、歯の動きの可視化、医院とのスムーズな連携を実現し、治療精度と安心感を高めています。

※マウスピース型矯正装置は薬機法未承認装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

料金体系と通いやすい環境

矯正費用は約22万円から110万円(税込・自費診療)です。資料取り・診断料は33,000円(税込)となっています。

治療開始前にしっかり診断説明を行い、納得の上で治療をスタートします。駐車場完備、24時間オンライン予約対応、土曜診療ありと通院しやすい環境も整っています。

まとめ:早期発見・早期対応が大切です

口呼吸は、お子さんの歯並びや顔立ち、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

出っ歯や開咬などの不正咬合だけでなく、風邪をひきやすくなったり、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、集中力の低下など、様々な問題につながります。

しかし、早期に気づいて適切に対応すれば、これらの問題の多くは予防・改善が可能です。ご家庭でできる対策として、正しい姿勢を意識させる、口を閉じて食べる習慣をつける、硬い食べ物を取り入れる、鼻呼吸を意識させる声かけ、口周りの筋肉トレーニングなどがあります。

そして、少しでも気になることがあれば、専門家に相談することをおすすめします。

むらせ歯科医院では、口呼吸を含めた根本原因にアプローチする小児矯正を行っています。日本矯正歯科学会有資格者が担当し、マイオブレースを用いた咬合誘導治療により、顎の正しい成長誘導と口腔周囲筋の機能改善を目指します。

お子さんの歯並びや口呼吸が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。適切な時期に適切な治療を行うことで、お子さんが健康に、そして自信を持って笑える未来をサポートいたします。

むらせ歯科医院へのご相談はこちらから

市原市で専門性の高い矯正治療をお探しの方、子どもの歯並びを早期から相談したい方、マウスピース矯正を検討している方、矯正中の虫歯・歯周病管理まで任せたい方、顎関節や噛み合わせも気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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