子どもの歯並び相談はいつから?年齢別の受診目安と小児矯正の始めどき
2026年02月26日

お子さまの歯並びが気になり始めたとき、「いつ歯科医院に相談すればいいのだろう」と迷われる保護者の方は多いのではないでしょうか。
歯並びの問題は早期発見が重要です。成長期のお子さまは、顎の骨が柔らかく発育途中にあるため、適切な時期に対処することで将来的な歯並びのトラブルを予防できる可能性があります。
この記事では、0歳から12歳までの年齢別に、歯科医院への受診目安と小児矯正を始める最適なタイミングについて、専門的な視点から詳しく解説します。
0歳から2歳:お口の発育を見守る大切な時期

「0歳から歯並びの相談?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、歯が生える前の時期から、お子さまのお口の発育を見守ることは非常に重要です。骨格や歯並びは本来、遺伝的に誰でも正しく成長します。しかし、生まれてからの生活環境によって「間違った身体や口の使い方」が身に付いてしまうと、骨格が正しく成長できず、将来的に歯並びが悪くなってしまう可能性があります。
乳歯が生えてくる時期の目安
赤ちゃんの歯は、生後6か月から1歳頃に生え始めることが一般的です。ただし、生えてくる時期はお子さんそれぞれで個人差があります。生後6か月よりも前や、1歳よりも後に生えてくることもあり、生えてくる順番や場所も個人差があります。
なお、乳歯20本すべてが生えそろうのは、2歳半から3歳頃が目安です。
1歳になっても歯が生えてこない場合の受診目安
歯が生えてこない場合の受診の目安は、1歳を超えた頃です。
歯が生えてくるのが遅れる原因としては、骨の病気や、カルシウム・ビタミンの代謝異常、甲状腺などのホルモンの異常などがあります。このような場合、食事や言葉の発音、歯並びの調整など、医療的・社会的に対応する必要があります。
なお、歯が明らかに生えていなくても、歯のような白っぽいふくらみが歯茎に見える場合は、もう少しで生えてくるサインです。そのような場合は、受診を急ぐ必要はありません。
この時期に気をつけたいポイント
口呼吸や舌の使い方など、お口まわりの筋肉の発育に影響を与える習慣に注意が必要です。超便利社会の現代では、お子さんがわずか1歳でも、これらの誤った身体の使い方によって、舌を中心としたお口まわりの筋肉がしっかり発育していない「口腔機能発達不全症」を発症することもあります。
お子さん一人ひとりの発達段階に合わせた「お口や身体の機能を引き出す生活のポイント」や「運動・遊び方」などを学び、お子さまが正しく成長するようサポートすることが大切です。
3歳から5歳:乳歯列期の歯並びチェック

3歳頃になると、乳歯が生えそろい始めます。
この時期は、歯並びや噛み合わせの問題が見えてくる時期でもあります。特に「受け口(下顎前突)」や「あごの横ずれ」がある場合は、永久歯が生える前の乳歯列のうちになるべく早く対策をしてあげることが大切です。
早期に相談すべき歯並びのサイン
以下のような症状が見られる場合は、早めに歯科医院に相談することをおすすめします。
- 受け口・・・下の歯が前に出ている状態
- 出っ歯・・・上の歯が前に出ている状態
- すきっ歯・・・歯と歯の間に隙間がある状態
- 歯が重なって生えている・・・スペース不足で歯が重なっている状態
- 噛み合わせのずれ・・・前歯や奥歯がきちんと噛み合っていない状態
歯並びに悪影響を与える習慣
この時期に注意したいのが、歯並びに悪影響を与える「悪い習慣」です。
- 指しゃぶりが長く続いている
- 口呼吸が習慣になっている
- 舌癖・・・舌を前に出す癖がある
- 頬杖をつく癖がある
- 爪を噛む癖がある
これらの習慣が癖になる前に改善していくことで、将来的な歯並びのトラブルを予防できる可能性があります。
5歳頃からの早期矯正治療
不正咬合の種類によっては、早めの対策をすることで、お子さまを本来の成長に導き、歯に装着するような「本格的な歯科矯正治療」を避けられるケースもあります。
小児矯正では、歯並びが悪くなる原因(口呼吸・舌癖・筋機能不全)にアプローチし、**マイオブレース**を用いた咬合誘導治療により、顎の正しい成長誘導、口腔周囲筋の機能改善、将来的な本格矯正の回避・軽減を目指します。
6歳から10歳:混合歯列期の矯正治療開始時期
6歳頃から永久歯が生え始め、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に入ります。
小児矯正は一般的に、この混合歯列期に行われることが多いです。この時期であれば顎の成長を利用して治療を進めることができます。
混合歯列期の特徴
混合歯列期は、顎の成長や歯の移動がしやすく、矯正治療の効果が期待できる時期です。
成長期のお子さまは、あごの骨が柔軟です。そのため、あごを発育促進して大きさを整えたり、歯を移動させたりしやすいメリットがあります。
第1期治療と第2期治療
小児矯正は、「第1期治療」と「第2期治療」の2段階に分けられることが一般的です。
第1期治療は、混合歯列期に行う治療で、顎の成長をコントロールし、永久歯が正しく生えるスペースを確保することを目的としています。取り外し可能な装置や固定式の装置を使い、あごの成長をコントロールしながら進められます。
第2期治療は、永久歯が生えそろった後に行う治療で、歯を移動させて歯並びを整えることを目的としています。ブラケットやワイヤーを使った本格的な矯正治療が行われることが多いです。
この時期に矯正を始めるメリット
混合歯列期に矯正治療を始めることで、以下のようなメリットがあります。
- 抜歯を伴う矯正治療を回避できる可能性・・・あごを拡大してスペースを確保しておけば、将来永久歯がきれいに並べやすくなります
- 顎の成長をコントロールしやすい・・・成長期の柔軟な骨格を利用できます
- 治療期間の短縮・・・早期に対処することで、将来的な治療期間を短縮できる可能性があります
- 虫歯予防にもつながる・・・定期的に歯科医院に通うため、虫歯の早期発見につながります
矯正治療の一般的な流れ
小児矯正治療は、以下のような流れで進められます。
- 初診カウンセリング・・・お子さまの歯並びの状態を確認し、治療の方向性について説明します
- 検査・・・レントゲン検査、口腔内写真撮影、歯型採取、顔面写真撮影、顎の機能検査などを行います
- 診断・・・検査結果に基づき、一人ひとりに合った治療計画を立案します
- 治療開始・・・各種矯正装置を使って治療を行います。4週間から6週間ごとの通院が必要です
- 保定期間・・・きれいに並べた歯が元の位置に戻らないよう、保定装置を使って歯の位置を安定させます
11歳から12歳:永久歯列期の矯正治療
11歳から12歳頃になると、永久歯がほぼ生えそろい、「永久歯列期」に入ります。
この時期は、成長が落ち着いてくるため、治療の選択肢が限られる場合があります。顎の成長が終わってから治療を開始すると、抜歯や外科的処置が必要になる可能性もあります。
永久歯列期の矯正治療の特徴
永久歯列期の矯正治療は、主に歯を移動させて歯並びを改善していきます。大人の矯正と同様に、ブラケットやワイヤーを使った本格的な矯正治療や、透明で目立ちにくい**インビザライン**などのマウスピース矯正が選択肢となります。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正は、以下のようなメリットがあります。
- 透明で目立ちにくい・・・見た目が自然で、周囲に気づかれにくいです
- 取り外し可能・・・食事制限が少なく、歯磨きがしやすいです
- 痛みが少ない・・・ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないとされています
- 通院回数が少ない・・・患者専用アプリで治療管理ができるため、通院回数を減らせます
なお、マウスピース型矯正装置は薬機法未承認装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
永久歯列期に矯正を始める際の注意点
永久歯列期に矯正を始める場合、以下の点に注意が必要です。
- 抜歯が必要になる可能性・・・歯を移動させるスペースが足りない場合、抜歯が必要になることがあります
- 治療期間が長くなる可能性・・・顎の成長を利用できないため、治療期間が長くなることがあります
- 後戻りのリスク・・・保定期間をしっかり守らないと、歯が元の位置に戻ってしまうことがあります
小児矯正の費用と治療期間の目安

小児矯正を検討する際、費用や治療期間は気になるポイントです。
治療費の相場
小児矯正の費用は、治療内容や使用する装置によって異なりますが、一般的には以下のような相場となっています。
- 第1期治療・・・約22万円から50万円程度
- 第2期治療・・・約50万円から110万円程度
- 資料取り・診断料・・・約3万円から5万円程度
矯正治療は自費診療となるため、医院によって費用が異なります。治療開始前にしっかり診断説明を受け、納得の上で治療をスタートすることが大切です。
医療費控除の対象になる場合も
小児矯正は、医療費控除の対象となる場合があります。治療期間中、医師が介在する矯正治療であれば、医療費控除の対象になる可能性があります。詳細は最寄りの税務署にお問い合わせください。
治療期間の目安
小児矯正の治療期間は、お子さまの歯並びの状態や治療内容によって異なりますが、一般的には以下のような目安となっています。
- 第1期治療・・・約1年から2年程度
- 第2期治療・・・約2年から3年程度
- 保定期間・・・約2年から3年程度
治療期間中は、4週間から6週間ごとの通院が必要となります。お子さまの成長に合わせて、長期的に歯並びを管理していくことが重要です。
歯並び相談で重視すべきポイント

お子さまの歯並び相談で歯科医院を選ぶ際、以下のポイントを重視することをおすすめします。
専門性の高い医師が在籍しているか
矯正治療は専門性の高い分野です。日本矯正歯科学会の有資格者が在籍し、専門教育を受け豊富な臨床経験を積んだ医師による治療を受けられるかどうかは重要なポイントです。
単に歯を並べるのではなく、噛み合わせ、顎関節、将来的な安定性まで考慮した治療計画を立案してくれる医院を選びましょう。
総合歯科医院としての対応力
矯正専門医院とは異なり、虫歯・歯周病治療も院内で対応可能な総合歯科医院であれば、以下のようなメリットがあります。
- 矯正前の初期治療・・・虫歯や歯周病の治療を院内で完結できます
- 矯正中の虫歯・歯周病予防・・・定期的なメンテナンスを同じ医院で受けられます
- 抜歯が必要なケース・・・他院へ通う負担がなく、院内で対応できます
- 矯正中のトラブル対応・・・即座に対応してもらえます
機能改善を重視しているか
見た目だけでなく「機能改善」を重視する歯科医院を選ぶことが大切です。
不正咬合の多くは顎関節に影響を与えるため、必要に応じて**スプリント療法**を併用し、顎の痛み、頭痛や肩こり、歯ぎしり、顎の違和感の改善も目指す医院であれば、長期的な健康を考えた治療を受けられます。
通いやすい環境が整っているか
矯正治療は長期間にわたるため、通いやすさも重要なポイントです。
- 駐車場完備・・・お子さま連れでも通いやすいです
- 土曜診療あり・・・平日忙しい方でも通院しやすいです
- オンライン予約対応・・・24時間予約できるため便利です
- アクセスの良さ・・・駅から近い、通学路にあるなど
まとめ:早期相談で将来の歯並びを守りましょう
お子さまの歯並びは、成長とともに変化していきます。
0歳から2歳の時期は、お口の発育を見守り、正しい習慣を身につけることが大切です。3歳から5歳の乳歯列期には、歯並びや噛み合わせの問題が見えてくるため、早期に相談することで将来的なトラブルを予防できる可能性があります。
6歳から10歳の混合歯列期は、小児矯正を始める最適なタイミングです。顎の成長を利用して治療を進めることができ、抜歯を伴う矯正治療を回避できる可能性もあります。11歳から12歳の永久歯列期には、本格的な矯正治療が選択肢となります。
「いつ相談すればいいのだろう」と迷われたら、まずは早めに歯科医院に相談することをおすすめします。お子さまの成長段階や歯並びの状態に応じて、最適な治療時期を提案してもらえます。
市原市にあるむらせ歯科医院では、日本矯正歯科学会有資格者が矯正治療を担当し、噛み合わせ、顎関節、将来的な安定性まで考慮した治療計画を立案しています。矯正前の初期治療、矯正中の虫歯・歯周病予防、抜歯が必要なケースをすべて院内で完結できるため、他院へ通う負担がありません。
小児矯正では、マイオブレースを用いた咬合誘導治療により、歯並びが悪くなる原因(口呼吸・舌癖・筋機能不全)にアプローチし、可能な限りI期治療で完結させ、身体的・経済的負担を抑える方針を採っています。
お子さまの歯並びが気になったら、まずはお気軽にご相談ください。早期発見・早期対処で、将来の歯並びを守りましょう。
むらせ歯科医院は、駐車場完備、24時間オンライン予約対応、土曜診療ありと通院しやすい環境が整っています。歯並びを整えるだけでなく、原因から改善し、長期的に安定させる矯正治療を提供しています。
お子さまの笑顔のために、今できることから始めてみませんか。











